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ルノーF1「2015年の問題はドライバビリティとピストンだった」

2016年01月06日 19:01  AUTOSPORT web

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2015年ブラジルGP ダニエル・リカルド(レッドブル・ルノー)
ルノーのヘッド・オブ・トラックサイド・オペレーションズ、レミ・タファンは、2015年F1シーズンを振り返り、改善を図るため大きく変更したパワーユニットに問題が発生、対処に予想以上に時間がかかり挽回が遅れたと語った。

 F1に新パワーユニットが導入された2014年に苦戦したルノーは、メルセデスとフェラーリに追いつくべく、2015年を前にハードウェアを中心にパワーユニットを一新した。しかしそれによって新たな問題が発生、パートナーチームのレッドブル・レーシングとトロロッソは特にプレシーズンテストとシーズン序盤戦に苦しめられることになった。

「問題解決に時間がかかりすぎた」とタファン。
「開幕戦までに解決すべきところを第5戦までかかってしまった」
「2015年に向けてハードウェアを変更した。それに起因する問題だった」
「きちんと問題を片づけられなかったエリアがある。それは8,000~9,000回転でのドライバビリティだ。冬のテストの間、この問題には本当に悩まされた」
「ハードウェアを大きくモディファイしなくても解決できると考えたが、そんな簡単なものではなかった。我々はこの問題の解決を甘くみていたのかもしれない」

 2015年シーズンに向けてハードウェアを大幅に変えた、その決断は最善のものではなかったと言うタファンだが、最終的にはいい兆候が見られたと述べている。

「異なるハードウェアでエンジンを動かすという道を選んだが、それは最善の決断だったとはいえない。だが最終的にはうまく機能させた。ある程度パフォーマンスを引き出すことができたのだからよかった」

「もうひとつ、シーズン最初からピストンの問題に悩まされていた。これは予想外のことだった」
「ダイナモ上でテストし、問題に気付き、その解決に追われた。デザイン変更において重要な部分だ」

「昨年を最初から振り返ってみると、『厳しいシーズンだ』と感じざるを得ないが、予想外のシーズンにした原因はこのふたつの問題だった」


 2016年もパワーユニットのパフォーマンスを大きく進歩させるのにある程度時間を要するとタファンは考えている。ルノーはロータスF1チームを買収して今年からワークスチームとしてF1に参戦、一方レッドブルへのパワーユニット供給も継続する。

「なんとかしてパフォーマンスを引き出すしかない」とタファンは2016年のパワーユニットに関して語った。
「数カ月前に着手したが、きちんと実行するにはかなり時間が必要だ。内燃機関に対する考え方、パッケージの中でのエンジンとそれ以外の部分との関連の仕方を変更する場合、正しい解決法を見つけるためにたくさんの問題を乗り越えなければならない」