「新年の計は元旦にあり」といわれるように、新たな年を迎えて目標を立てた人も多いことだろう。しかしこれだけ先行きが不透明な時代では、高く輝かしい理想を掲げるのが難しくなっているのかもしれない。
人材サービスのVSNが20~50代の1105人のビジネスパーソンに「2016年力を入れたいこと」を尋ねたところ、トップは「貯金」で37.6%(複数回答)。2位以降には「健康増進」や「趣味」「仕事とプライベートのバランス」が続き、働く人たちの安全運転志向があらわれている。
「老後の生活」や「自然災害」は女性の方がより不安視
性別で見ると「健康増進」(全体32.9%)は、男性33.0%・女性32.9%でほぼ変わらないが、「貯金」は男性35.5%・女性39.8%で、女性が4.3ポイント上回っている。経済的な不安を抱いている女性がより多いようだ。
「趣味」に力を入れたいと答えた人(全体31.4%)は男性35.3%・女性27.5%で、こちらは男性が7.8ポイント上回っている。
昨年に引き続いて今年も「不安」と感じていることは、「同時多発テロ」「自然災害」「景気動向」「老後の生活・年金」「個人情報の漏えい」がワースト5。このうち女性が大きく上回ったのは、「老後の生活・年金」(男性41.3%・女性49.5%)と「自然災害」(男性43.7%・女性50.5%)だった。
2016年に楽しみにしているモノは、「リオデジャネイロオリンピック」(男性25.0%・女性19.7%)、「北海道新幹線開業」(男性24.6%・女性19.7%)は男性が、「新しい祝日となる『山の日』」(男性19.0%・女性20.3%)は女性の期待が高いようだ。
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