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リリー・フランキー主演『シェル・コレクター』、第45回ロッテルダム国際映画祭への主品が決定

2016年01月06日 16:21  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)2016 Shell Collector LLC(USA)、『シェル・コレクター』製作委員会

 リリー・フランキーが15年ぶりに単独主演を務める『シェル・コレクター』が、第45回ロッテルダム国際映画祭Bright Future部門に正式出品されることが決定した。


参考:宮台真司の『恋人たち』評:〈世界〉を触知することで、主人公と観客が救われる傑作


 『シェル・コレクター』は、ピューリッツァー賞受賞作家アンソニー・ドーアの同名小説を原作に、『美代子阿佐ヶ谷気分』の坪田義史が舞台を沖縄に置き換え、オール沖縄ロケで撮影された日米合作映画。沖縄の孤島で厭世的生活を送る貝類学者が、島に流れ着いた女の奇病を貝の毒で治したことをきっかけに、人との関わりを避け続け、静かだった生活が一変する模様を描き出す。


 リリー・フランキーが厭世的生活を送る主人公の盲目の貝類学者を演じるほか、共演には、島に流れ着く奇病に侵された画家のいづみ役に寺島しのぶ、島の有力者の娘でいづみと同じ奇病に冒された少女・嶌子役に橋本愛、貝類学者の息子で慈善団体の職員・光役に池松壮亮らが名を連ねる。


 ロッテルダム国際映画祭は、オランダのロッテルダムで開催される映画祭。今年で45回目を迎え、1月27日から2月7日にかけて開催される。『シェル・コレクター』が正式出品されるBright Future部門は、映像的に革新的かつ固有の個性を持つ映画作家の作品(1本目および2本目までの監督作に限る)をセレクションする部門で、今後の活躍が期待される才能豊かな監督の作品が例年上映されている。坪田義史監督の前作『美代子阿佐ヶ谷気分』も、第39回ロッテルダム国際映画祭コンペティション部門「VPROタイガー・アワード」に出品されており、2作続けてのロッテルダム国際映画祭への出品となる。


 また、本作で抽象映像監督を務めた牧野貴の短編『cinema concret』が、同映画祭の短編部門に出品されることも決定している。


■坪田義史監督 コメント
新作『シェル・コレクター』を日本の公開に先駆けてワールドプレミア上映出来る事を大変嬉しく思っています。
ロッテルダム映画祭は、前作『美代子阿佐ヶ谷気分』で招待されていてご縁を感じます。
アメリカの原作小説を日本に置き換えて脚色したこの映画は、リリー・フランキーさんはじめ日本を代表する名優の皆さんが彩ってくれました。
海外の皆さんがどのように反応するか楽しみです。


■リリー・フランキー コメント
15年ぶりの単独主演作は、またしてもカルト映画になりました。坪田監督は独特の感覚を持っている人。
『シェル・コレクター』のような作品は今の日本映画界において貴重です。
いろんな意味で稀な映画。美しさと醜さのファンタジーをお楽しみください。


(リアルサウンド編集部)