『ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞』が、3月19日から東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアム、6月18日から兵庫・神戸市立博物館、9月10日から愛知・名古屋ボストン美術館で開催される。
同展では、アメリカ・ボストン美術館が所蔵する1万4千枚を超える歌川国芳、歌川国貞の浮世絵の中から厳選された約350枚の作品を紹介。豪快な武者絵や大胆な構図の作品で知られる国芳と、美人画や緻密な表現を多く残した国貞という対照的な作風の2人の作品を同一テーマで比較展示する。各章のタイトルは、「髑髏彫物伊達男(スカル&タトゥー・クールガイ)」「今様江戸女子姿(エドガールズ・コレクション)」など、歌舞伎の演目になぞらえながら現代的なルビと共に構成される。
また同展では浮世絵師たちの色彩表現にも注目。当時西洋から輸入された化学顔料「ベロ藍」の濃淡と少量の紅で表現された「藍摺」、無地背景に雲母粉を用いた「雲母摺」と呼ばれる作品など、錦絵の中でも特徴的な技法を用いた作品も展示される。
なお同展のオフィシャルサポーターおよび音声ガイドのナビゲーターは俳優の中村七之助が担当。イメージソングは松本孝弘(B'z)による書き下ろしの楽曲“Ups and Downs”となる。