仕事の休みを取りたくてもなかなか難しい人が、ウソを言って何とか休むこともあるだろう。しかし現代はSNSの時代。ズル休みが意外なところから漏れて、動かぬ証拠を突きつけられてしまうリスクも高くなった。
ネットにはそんな人の体験談が見られるが、逆にウソの「リア充投稿」をこれ見よがしに書き残して、ひっそりと過ごすという使い方もあるらしい。できるビジネスパーソンのSNSの使い方として、参考になるのではないか。
「うっかり書き込みでズル休みがバレた」人は多いが
匿名掲示板のガールズちゃんねるには「嘘をついて仕事を休んだことありますか?」というトピックに、多くの女性が体験談を書き残している。「結婚式への出席」や「親戚の不幸」といったウソを吐いて休みを取り、温泉やライブなどに遊びにいったという話だ。
ただし休みの理由を疑われると、どこから足がつくか分からないのも現代の恐ろしさ。うっかりSNSに近況を書き込んでしまったために、会社の人にバレてしまったケースがツイッターには投稿されている。
ある会社では、新人社員が「体調不良」で急に休んだことを、別の新人社員が嘘だと主張。ためしに本名でツイッターを検索したところ、アカウントが判明。前日の勤務中に「明日休んで三連休だな」と書き込んでいたことが発覚してしまった。
このほかネットには、38度以上の熱で休んだ同僚のフェイスブックに、温泉に遊びに行った様子が投稿されたとか、会社をズル休みして参加したBBQで、勝手にタグ付けされた写真を投稿されてしまうといったケースが散見される。
これとは逆の使い方として、SNSにあえてウソの投稿をする人もいるようで、Togetterでまとめられている。ある男性はフリーライターの知り合いが年末に、フェイスブックへ南の島の写真とともにこう投稿したのを目にしたという。
「これからネットの繋がらない場所で年を越します! 皆様、よいお年を!」
「アプリで現在位置までモニターされている」と嘆く人も
この投稿を見た男性は「チェ・・勝ち組かよ」と思ったというが、渋谷を歩いていると、なんと南の島にいるはずのライターとばったり遭遇してしまった。
気まずい反応のフリーライターがSNSに「南の島」のウソ投稿をした理由は、「クライアントからの直し防御の為」。つまり年末年始に急な原稿修正依頼が届くことを回避するために、ウソを書いたということだろう。
いまはインターネットの時代。よほど不便なところに行かなければ仕事から逃れることはできず、「ネットの繋がらない場所」と書くしかなかったというわけだ。
この投稿を読んだ人たちからは、「なるほどその手が」と納得する人も多かった。フリーランスだけでなく会社員の場合であっても、緊急呼び出しに悩まされる人が意外と多いのかもしれない。
しかし会社もさるもの。ある人は「会社からスマホ持たされて、アプリで現在位置までモニターされている」とツイート。ゆっくり休みたかったら本当に「アンテナ1本以下の場所に行くしかない」と投稿していた。SNSのアリバイ工作程度では、会社から逃げ切れないということか。
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