トップへ

嵐、ジャニーズJr.とのパフォーマンスで見せた新境地 2016年は音楽番組での共演増える?

2016年01月02日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 2015年の年末も、多くの音楽番組に出演した嵐。なかでも、12月25日放送の『MUSIC STATION SUPER LIVE 2015』(テレビ朝日系)に出演した際の演出が、ネットを中心にファンの間で大きな話題を呼んだ。


(関連:嵐とはどういう存在か? 明治大学名物講師が“PVにおける四つの手法”から分析


 嵐は、この日だけのスペシャルメドレーとして「愛を叫べ」「Love so sweet」「Sakura」の3曲を披露したのだが、うち2曲でバックダンサーにジャニーズJr.を従えた演出を取り入れたのだ。


 パフォーマンス前、司会のタモリに「2015年印象に残っていること」を質問された大野智は、「番組でバク転を披露したこと」と答えた。これは、アルバム『Japonism』リリース時に同番組に出演した際、少年隊のカバー曲「日本よいとこ摩訶不思議 covered by 嵐」を披露したときのことだ。同曲は、アルバムのコンセプト“原点回帰”を反映した特典CDの収録曲。テレビ初披露のパフォーマンスでは、激しいダンスが特徴的なオリジナルの振り付けを完璧にコピーし、大野智、二宮和也、相葉雅紀がバク転を生放送で成功させ、大きな話題を呼んだ。この出演のときにも珍しく、たくさんのジャニーズJr.をバックダンサーに従え、華やかなパフォーマンスを披露していた。


 そして一年を締めくくるスペシャル番組で、ジャニーズJr.を従えたパフォーマンスをまた披露したのである。「愛を叫べ」では、フォーメーションで全体的に見せるダンス、「Love so sweet」では、嵐のメンバーにカメラが寄ると、バックのメンバーにも目がいくような演出が取り入れられていた。最後は嵐5人だけで「Sakura」を披露。先ほどまでの爽やかで華やかな印象とは対照的に、クールでキレのある嵐のダンスを堪能することができ、嵐の魅力が存分に発揮されたメドレーとなった。


 音楽番組が多く放送されていた時代、ジャニーズのグループが出演する際には、必ずといっていいほどジャニーズJr.がバックダンサーを務め、コンサートさながらの華やかなステージを披露していた。いつしかグループ単体での出演が定着したが、嵐は“原点回帰”を通して、グループの魅力を最大限表現するためには、テレビでもコンサートに近い演出を取り入れること、ジャニーズJr.と共にステージを作り上げることが必要であると判断したのかもしれない。


 「2015年印象に残っていること」で、松本潤は「先輩・後輩との共演が多かった」と回答。ジャニーズJr.時代にバックを務めていたV6のコンサート『ラブセン presents V6 LIVE TOUR 2015ーsince1995~FOREVERー』への出演や、近藤真彦35周年記念での共演を例として挙げていた。ジャニーズの歴史を語る上で、先輩と後輩のステージ上での共演が重要な役割を果たしていることも、間違いないだろう。


 2016年、嵐はどのようなパフォーマンスで視聴者を楽しませてくれるのだろうか。(竹上尋子)