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神社仏閣愛好家「ヘタな仏像だからこそ信仰心が伝わる」

2016年01月01日 20:20  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

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日本やアジアのユニークな神社仏閣、ファンキーな神様、不思議な信仰、巨大すぎる仏像などを紹介する人気サイト『珍寺大道場』道場主で、神社仏閣愛好家としてそのジャンルでは有名な小嶋独観さん。 「ヘタでヘンテコな仏像こそがホンモノです。アジアの仏像を多数見てきて確信しました!」 小嶋さんの活動により日本の珍仏像の存在も広く知られるようになったが、アジアにはさらに変わった仏像が多いそうだ。 「アジアには日本のように洗練されてカッコいい仏像は少数派です。ほとんどが、なんだコレ? という変な仏像なんです。頭や足のバランスがおかしかったり“デッサン狂ってない?” とツッコみたくなるものが多いんですよ」(小嶋さん) さらに、素材への違和感も……。 「日本では木彫りや金属でこまかく丁寧に作られた仏像がほとんどですが、アジアのものはコンクリートでざっくり固めてカラフルな色を塗りまくっている。香港に過去にあった『タイガーバームガーデン』の仏像は特に衝撃を受けましたね」(小嶋さん) もともと仏教はインドで始まりアジアに渡って日本に来た宗教。日本の洗練された仏像は独自の文化だという。 「国宝級の仏像はそれなりに魅力があります。しかし、仏像はうまさより作る人の精神性が重要だと思うんです。技術はないのに“作らねば”という思いだけで作るヘタな仏像だからこそ、信仰心が伝わるのです」(小嶋さん) 小嶋さんが見ても不思議に感じることも。 「こんなにヘタなのに、なんでこんなにいっぱい作るんだろうって不思議に思うことは結構ありますよ」(小嶋さん) ヘンテコな仏像には、厚い信仰心が込められていてご利益が期待できそうだ。 「仏像って娯楽とコミットしていると思うんです。楽しみながら作られた仏像は見ていてこちらも楽しくなります」(小嶋さん) 珍寺大道場 http://chindera.com/ 珍寺大道場ストア http://chindera.handcrafted.jp/