2016卒予定学生の就職活動は、スケジュールの大幅な変更に振り回されたものの、「売り手市場」と言われた。果たして2017年卒予定学生も「売り手市場」が続くのだろうか。12月17日に発表したリクルートワークス研究所の「採用見通し調査」では、4794社中、13.4%の企業が採用人数が「増える」、9.4%の企業が採用人数が「減る」と答えたという。
女子の狙い目は「証券」「機械・プラント・エンジニアリング」「自動車・鉄道」
「増える」と回答した企業が「減る」と回答した企業を9.2ポイント上回っているが、これは2016年卒時の調査のプラス8.7ポイントより0.5ポイント高い。2017年卒も企業の採用意欲は高い状態が続きそうだ。
特に「増える」と答えた割合が高かった業種は、「飲食サービス業」(32.9%)、「教育・学習支援」(19.7%)、「半導体・電子・電気部品」「小売業 」(ともに18.2%)だった。
また、14.1%の企業は前年度より女性比率を高めると回答している。業種別に見てると、「証券」(29.7%)、「機械・プラント・エンジニアリング」(28.0%)、「自動車・鉄道」(28.0%)などの割合が高い。この業種を志望している女子学生にとっては狙い目の年といえるかもしれない。
また、給与に期待するのであれば、金融業がいいようだ。「初任給を前年より高める」と回答した企業が、「証券」(18.9%)、「労働金庫・信用金庫・信用組合」(13.4%)と他の業種に比べて高くなっている。他の業種であれば「機械・プラント・ エンジニアリング」(11.0%)、「建設業」(10.8%)が10%台となっている。全体平均の7.0%よりも高いため、期待することが出来るかもしれない。
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