1888年の創刊以来、世界のニュースや地球環境の実体をダイナミックな写真で捉えた由緒ある雑誌
『ナショナルジオグラフィック』。
そのWEB版で、2015年のハイライトを飾る
“トップ20”の写真が発表された。
これはインターネット上でのシェア数やLikeの数、またさまざまなデータによる一般投票から抽出されたもの。
さすが
『ナショナルジオグラフィック』だけあって、選ばれた写真はどれも鮮烈で、一度見たら忘れられないインパクトの強いものばかりだ。
例えば、寒さ厳しい真っ白な雪の中で、普段人間には見せないような表情を見せる動物たち。
また、西太平洋のパラオ諸島に位置するマカラカル島では、黄色いクラゲの大群が幻想的な浮遊物となって深海と調和していたり。
シベリアにあるバイカル湖では、海面に驚くような裂け目が見られ、自然に対する畏敬の念を感じさせながらも、佇む夕陽が言葉にならない美しさも醸し出している。
そのどれもが人間が作り出した文明とは無関係のものであり、ある種人間が忘れてしまった本物の自然美を映し出しているようでもある。
もちろん、私たちが動物に抱く可愛らしいイメージをそのまま切り取ったような、愛嬌のある写真も人気だ。
地球温暖化など、環境を取り巻く状況が日々深刻化している現代。
『ナショナルジオグラフィック』が発表した人気写真は、アートとして価値がある他、自然や動物との共存の大切さを私たち人間に教えてくれているようでもある。
National Geographic
http://photography.nationalgeographic.com/photography/photos/pod-best-of-2015#/ice-cave-sunset_89665_600x450.jpg