会費を払って忘年会や新年会に出席した後、「ずいぶん割高だったなあ」と不満に感じることはないだろうか。もしその原因が、幹事による会費のピンハネだったとしたら、納得できない気持ちになるのが当然だろう。
特に得意先との会合は特段の理由がなければ断れず、それにつけこんだとすれば今後の取引にも影響が出かねない。年の瀬のツイッターには、そんな「忘年会詐欺」を追及した人の投稿が話題となっている。
1人3000円を浮かせて「幹事の2次会代に流用していた」
ある男性がツイッターに投稿したのは、得意先から送られてきた「忘年会のご案内」。会場は普通の居酒屋だが、会費が7000円もするという。投稿者は疑問を抱き、得意先を装って「今日のコースいくらでとってましたかね?」と確認の電話を入れた。すると店からは、
「お一人様4000円のコースです」
との回答が。この金額は、主催者側の人数分を他の参加者で負担したとしても、まだ3万2000円もあまる計算となるという。
これには別のユーザーは、コース料金には飲み物代が含まれていないのではと指摘。しかし投稿者は「飲み放題だけで3000円しますかね??」と疑問を呈している。これを受けて、ネットでは上乗せ分の使い道を想像する人たちが相次いだ。
ある人は「多分保険」と予想。酔った勢いでコース外の料理や高い料理を注文する人がいるので、それに備えたのではないかという。当日になってドタキャンする人もいるかもしれない。ビンゴなど「何か景品付きのイベントがあるのでは?」と推測する人もいた。
結局、忘年会から帰ってきた投稿者は、飲み放題分も4000円に含まれていたと報告。上乗せ分は得意先が「幹事たちの2次会費用」として使ったようだと明かしたうえ、得意先の上役にクレームを入れたので「改善されることを祈ります」としている。
幹事の苦労を踏まえて「手数料にしてもいい」という意見も
投稿者の最初のツイートは、リツイートといいね!が8000件近くにのぼった。中には同じような手口の被害に遭った人たちの経験談も見られる。
「そういえば、会社勤めの頃に、進んで幹事やって、領収証で会社から金を引き出し、二重に肥え太ってる奴がいましたよ」
「勤め人時代にあったなあ。どう考えても高いから、後日、身分証明書を見せて忘年会の会計を確認したら、幹事がボロ儲けをしていた」
今回のケースは、最初から2次会費用の捻出を目的とした上乗せだったようだ。しかし宴会の会費が余ってしまうケースは少なくない。ネットでは以前から、その場合の対応方法について議論が行われている。
読売新聞が運営する「大手小町」には「余った会費をもらう幹事って多いですか?」というトピックが立っている。レスには「次の飲み会のために部でプールしている」というものもあったが、流用は「ありえない」「絶対にダメ」「横領です」というコメントが圧倒的多数だった。
「もらうどころか社内なら会計報告くらいするもんですよ(呆)」
その一方で、あるブログは「幹事は当日あまり楽しめないし気を使ってばかり」なので、余ったお金を「自分の幹事手数料」に回してもいいと勧めている。確かに事前準備を含めて幹事の苦労は大きく、「このくらいいいのでは?」と思いがちなのかもしれない。
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