フォース・インディアF1チームのセルジオ・ペレスが、2016年のデイトナ24時間でTRGとアストンマーチン・レーシングの共同プログラムに参画することになった。
1992年に設立されたカリフォルニアベースのTRG(The Racer's Group)は、アメリカ最大のスポーツカーシリーズであるIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップやピレリ・ワールド・チャレンジなど、TRG-AMRとして北米で唯一、アストンマーチン・レーシングのスポーツカープログラムを担っている。
彼らがエントリーするのはGT Daytonaクラスで、チームのドライバーにはペレスの兄で母国メキシコのツーリングカーレースで活躍するアントニオ・ペレスの他、スポーツカーレースの同胞であるリカルド・ペレス・デ・ララ、サンティアゴ・クリールというメキシカン4人にイギリス人ドライバーのラーシュ・フィリューンも加わる。
TRGのCEOであるケビン・バックラーは「セルジオ・ペレスとのパートナーシップと、我々が招聘したドライバーのラインアップを発表することができ、ぞくぞくしている」と述べた。
「初めてデイトナ24時間に出た時(2005年のカルロス・スリムとジミー・モラレスのパートナーシップ)から、我々はメキシコ人ドライバーのプログラムをまとめることに取り組んできた」
「我々はヒスパニック系のドライバーに最高峰レベルのスポーツカーレースに参戦する機会を提供したいと考えている」
「そして将来的にモータースポーツへの露出に興味を持つアメリカやメキシコの事業家たちにも機会をつくっていきたい」
今回のペレスの加入はマシンをドライブするというよりは、むしろプロジェクトのパートナーだという。
「1年の中で最も大きなスポーツカーレースのひとつに向け、強力なドライバーを擁するこのTRG-アストンマーチン・レーシングに加わることを誇りに思っている」とペレスは語っている。
「我々のスポンサーもこの新しい露出を喜んでくれるだろう。そしてメキシコのファンは24時間通して我々を応援してくれることを僕は知っている」
TRGドライバーのクリスティーナ・ニールセンは2015年のユナイテッド・スポーツカーでGTデイトナクラスのランキング2位を獲得している。
チームは2016年もファクトリーの支援を受け、2台のアストンマーチンでIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップにフル参戦する。
2016年のロレックス・デイトナ24時間レースは、1月30~31日にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催される。