トップへ

嵐・櫻井、関ジャニ・村上、A.B.C-Z・河合……MCスキルの高いジャニーズメンバーたち

2015年12月24日 11:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 バラエティ番組でもますます活躍しているジャニーズメンバーたち。中でもSMAPの中居正広は番組MCを務めることも多く、連日TVで目にする。そんな中居のポジションに憧れる後輩ジャニーズも少なくない。グループ内には「MC枠」を務めるメンバーが1人はいるような状態だ。そのMC枠の中でも、中居の後継者的存在になり得るMCスキルの高いメンバーに注目してみたいと思う。


(関連:嵐・櫻井、SMAP中居、TOKIO・国分……大型音楽特番とジャニーズ司会者の関係とは?


■嵐・櫻井翔


 ジャニーズの中に“キャスター”という新ジャンルを持ち込んだ、嵐の櫻井翔。さまざまな特番やトーク番組、バラエティでMCを務めるのはもちろん、『NHK紅白歌合戦』のような国民的番組の司会もこなし、今や司会ができるジャニーズメンバーに名を連ねる常連となっている。そんな彼のMCの特徴は、「安定感」ではないだろうか。先日行なわれたV6のコンサートツアー『ラブセン presents V6 LIVE TOUR 2015-Since 1995 ~ FOREVER-』でも、V6の坂本昌行が櫻井のMCをベタ褒めするシーンがあった。『櫻井有吉アブナイ夜会』(TBS系)に坂本と長野博が出演した話になった際、「櫻井がいると良い」「全部話をまとめてくれるから尊敬する」と語っていた。持ち前の頭の良さを活かして状況を整理してまとめ、それに関する新しい情報を提示したり、質問をしたりすることができるため、ゲスト側もスムーズに答えられるのだろう。櫻井がいることで“想定外”が起こらず、番組に安定感が出ていると考えられる。しかし最近では、共演者から逆にいじられることもあり、それが独特の面白さにつながっていたりもする。見るものを安心させる司会者としてのスキルを持ちつつも、さらなる伸びしろがある櫻井は、今後も活躍の幅を広げていくだろう。


■関ジャニ∞・村上信五


 多くのバラエティ番組でMCを務める村上信五。「MCが上手いジャニーズ」と言えば、彼の名前は必ず挙がってくる。現在は『ありえへん∞世界』(テレビ東京系)、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)、『村上マヨネーズのツッコませて頂きます!』(関西テレビ系)などでMCを務め、すでに「ポスト中居正広」と言われているほどだ。他にも特番で引っ張りだこな彼のMCの一番の魅力は「空気を読んで頭を回転させられること」だと思う。周りを冷静に見て、的確なタイミングで的確な言葉を発するには、常に思考を巡らせていなければならない。例えば、『ありえへん∞世界』ではパネラー全員をよく見て一人ひとりにあった話題を振り、『月曜から夜ふかし』では、マツコ・デラックスのコメントを活かすように言葉を投げかけている。村上の観察眼と状況判断力は、非常に長けているといえるのではないだろうか。さらに、関西出身ならではの“間”の取り方が相まって、MCとしての精度の高い仕事に繋がっている。ビートたけしや明石家さんまなどの大物芸能人やスタッフの間でも評判、という話も納得である。


■A.B.C-Z・河合郁人


 まだまだ露出は少ないものの、ジャニーズメンバー内で「MCがうまい」と言われているのは、A.B.C-Zの河合郁人だ。『ザ少年倶楽部』(NHK)で今年の4月からMCを務めていたり、自身が所属するA.B.C-Z主演の舞台『ABC座2015』で司会進行を務めるなど、着実にスキルを磨いている。以前放送された『テレ朝SMAPバラエティ部 スマシプ』(テレビ朝日系)では、ジャニーズJr.のヴァサイエガ光や菅田琳寧が、SMAP・中居に河合のMCの上手さについて熱弁するというシーンもあった。そんな河合のMCスタイルは、「相手をとことんいじり倒すこと」である。ジャニーズメンバーと絡むMCがほとんどであるが故のスタイルだが、彼は周りから「ジャニヲタ」と言われるほど事務所の面々のことをよく知っている。そのため、いじり倒したとしても個々のキャラクターを把握した上での行動のため、そこにはちゃんと愛情があるのだ。この先、ジャニーズメンバー以外と共演しMCを務める際も、相手をよく知り、愛情を持った“いじりMC”ができれば、彼の名前もお茶の間により浸透していくかもしれない。


 何かしら抜きん出たスキルが求められる傾向にあるジャニーズでは、最近「MCのスキルを伸ばす」と決め打ちをしている若手ジャニーズやJr.もいるようだ。紹介した3人以外にも、今後SMAPの中居に取って代わるメンバーが育ってくるかもしれない。ジャニーズメンバーの新しい活躍の場が広がっていくところを見るのは、非常に楽しみである。(高橋梓)