F1の商業面を取り仕切るバーニー・エクレストンは、2016年のアメリカGPが開催されるとは断言できないと認めた。
2日に発表された来季F1カレンダーには、オースティンでのアメリカGPが第18戦として掲載されていたが、「プロモーターおよびアメリカのモータースポーツ統轄団体の合意が条件」という但し書きが付されていた。
アメリカGPの主催者は州政府からの補助金削減で資金不足に陥っており、今季の開催料金も延滞していることが11月に明らかになっている。
オースティンでのアメリカGPに中止の可能性があるのかと聞かれたエクレストンは「予想するのは難しい」と答えたとAuto Motor und Sportが報じた。
「我々と契約した時点で、彼らは必要となる費用を正確に把握していた。サーキットを建設しなければならなかったわけだし、グランプリ開催にどれだけコストがかかるのかは分かっていたのだ」
「他のビジネスと同じ。支払う余裕がなければ、トラブルに陥る」
一方、2017年以降のドイツGPについても状況は不確かだとエクレストンは示唆した。
今年ニュルブルクリンクで開催される予定だったドイツGPは、財政難とサーキットオーナーの変更により中止されたが、来季は交互開催の取り決めに従い、ホッケンハイムが開催する。しかし2017年にニュルブルクリンクが再びグランプリを開催するのか、ホッケンハイムも今後契約を延長するのかは定かでないとエクレストンは言う。
「彼ら(ニュルブルクリンクのオーナー)が契約書を送ってさえくれれば、サインするつもりでペンを手に持って待機している」とエクレストン。
「ニュルブルクリンクの新しいオーナーが契約に応じることを期待していたが、それは実現していない」
「ホッケンハイムが残れるどうか分からない。彼らとは非常にいい契約を結んでいるが、今後はそうはいかない。彼らは他のヨーロッパラウンドと同じだけの額を支払うことを受け入れなければならない」