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スーパーGT:グッドスマイル、16年も谷口&片岡コンビ継続。新車AMG GT3を使用

2015年12月23日 20:20  AUTOSPORT web

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2016年の体制を発表したGOODSMILE RACING & Team UKYO
スーパーGT300クラスに参戦するGOODSMILE RACING & Team UKYOは23日、東京都内で2016年の体制発表会を行い、谷口信輝/片岡龍也のコンビ継続と、メルセデスベンツAMG GT3へのマシンスイッチを明らかにした。

 GOODSMILE RACING & Team UKYOは『初音ミク』をボディに描き、“ファンとともに走るレーシングチーム”として多くのサポーターのバックアップを受けながら、2011年、14年とチャンピオンを獲得。2015年は谷口/片岡組がタイトル連覇を目指し、ライバルと認めるGAINERと同じメルセデスSLS AMG GT3にスイッチして臨みながらも、性能調整の影響もありなかなか上位フィニッシュできず、悔しい1年を送っていた。

 そんなGOODSMILE RACING & Team UKYOは、2015年もGT300クラスのチームとしては異例とも言える速さで体制発表を行っていたが、今年も先陣を切って体制を明らかにした。23日、都内でファンとともに『GSR忘年会』を行ったが、それに先立ち行われた記者発表会で、来季陣容が明かされた。

 2016年もチームは「相も変わらず……にしては強力な布陣(安藝貴範代表)」というラインナップを敷いた。引き続き片山右京監督のもと、ドライバーは谷口/片岡組で継続。また、メンテナンスもRSファイン、大橋逸夫コミュニケーションディレクターという陣容も変わらず。ただ、唯一にして最大と言える変更がマシンだ。2016年に世界中でデリバリーが始まる新GT3カー、メルセデスベンツAMG GT3がその使用マシンとなる。

 メルセデスAMG GT3は、そのキャラクターもSLS GT3とは異なると言われており、性能調整にもよるがその性能は未知な部分もある。しかし、チームの安藝貴範代表は「ほぼすべてのマシンを検討しました」としながらも、メルセデスを選んだポイントについて「信頼」を挙げた。

「昨年SLSを使って、メルセデスという会社の社風なのか、仕上がりの良さや、公道も走れそうな安心感を感じました。安心してパートナーシップを結べる会社。チームの力を引き出してくれるクルマだと思う」と安藝代表。

 また、チームのファンにとっては大注目の『レーシングミク 2016 Ver.』も同時に発表された。今年もコヤマシゲトさんがデザインを担当し、『ソードアート・オンライン』や『キルラキル』等でお馴染みの気鋭の女性イラストレーター、米山舞さんが新たなレーシングミクを描いた。

「このチームに入ってだいぶ経ちますが、チームに求めているものはチャンピオンを獲れるパッケージ。16年に向けて素晴らしいパッケージを用意してもらえたと思う。心機一転、クルマも変わりチャンピオンを獲りにいく」と谷口は意気込みを語る。

 そして片岡も「15年は流れをつかみきれなかったが、最終戦でそれは断ち切れたのでは。AMG GT3は新車の中では信頼度は高いと思う。スタートダッシュを決めて、チャンピオンを絶対条件にしたい」と強い思いを語った。

 王座奪還に向け、新たな武器とともにGOODSMILE RACING & Team UKYOはどんな戦いをみせるだろうか。なお、マシンカラーリングやチームを彩るレーシングミクサポーターズは、例年同様2月のワンダーフェスティバルにて公開されるという。