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レッドブルのニューエイ、来季ホンダを恐れる「大きく進歩するはず」

2015年12月23日 11:01  AUTOSPORT web

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2015年日本GP フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)とダニール・クビアト(レッドブル・ルノー)
レッドブルのテクニカルチーフ、エイドリアン・ニューエイは、ホンダは2016年に大きく前進し、それによってマクラーレンがレッドブルにとって脅威になるかもしれないと語った。

 この2年、ルノーのパワーユニットのパフォーマンスに不満を示してきたレッドブルだが、他のサプライヤーとの交渉に失敗、来年はルノーのパワーユニットを“タグ・ホイヤー”ブランドで使用するという新契約を結んだ。

 ニューエイは、来季シャシーはさらなる向上を果たすと予想しているものの、ルノーには大きな進歩を期待しておらず、そのためトップチームに置いて行かれることになると考えている。

「来季は我々にとっては非常に困難なシーズンになると思う」とニューエイはMotorsport.comに対して語った。

「2014年、2015年と同じパワーのエンジンでシーズンをスタートする可能性は十分にあり、そうであればさらに後方に落ちることになるだろう」

「リサーチによってシャシー面ではそれなりの進歩があることが分かった。だが当然すべてのワークスチームが進歩するはずだ。メルセデスとフェラーリはさらに前進する」


 さらにニューエイは、トロロッソとマクラーレンはパワーユニットの改善によってレッドブルを超えるかもしれないと恐れている。

「姉妹チームのトロロッソは2015年のフェラーリ(パワーユニット)を搭載する。ルノーのパワーユニットを積んだ今年と比べて大きく前進するだろう」とニューエイ。

「ホンダには注目してきたが、彼らは(来年)大きく進歩すると私は確信している。内燃機関は悪くないと思う。今年の問題はターボチャージャーに接続した回生ユニット、つまりMGU-Hをあまりにも小さくしすぎたことだ。だがそれは冬の間に簡単に解決できる」

「そう考えると、来年我々は非常に苦労することになりそうだ。2017年以降については、F1がどう変化するかにかかってくる。FIAが、我々のようなプライベートチームが競争力の高いエンジンを得ることを許すのかどうかが問題だ」

 ホンダF1プロジェクトの新井康久総責任者は、来季もマクラーレンと共に、リヤエンドがコンパクトな“サイズゼロ”のコンセプトを追求、その方向でパワーユニットをより洗練させると述べている。