眺めるているだけで気分が和むし、偶然見かけたら何かラッキーなことが起こりそうな予感…そんな
レインボー=虹に魅了される人も多いかもしれない。
その虹が、何とも幻想的なアートになって登場し、話題を呼んでいる。
場所は、
スミスソニアン美術館にあるレンウィック・ギャラリー。
クラシックな空間の中に、まるで建築物のように重厚な存在感を漂わせているレインボーだが、実はこちら、さまざまな糸を織り交ぜて作られている。
しかも、
19フィート(約6m)の高さの天井にまで引き伸ばされ、全体的にはおよそ
60マイル(約96km)の長さにも及ぶ、まさに巨大なマルチカラーのイリュージョンだ。
このアート作品を手がけているのが、
Gabriel Daweさん。
彼は昔からこのレインボーを
“Plexus”シリーズとして制作していて、今回の作品は
“Plexus A1”と題したピースの再構築となる。
この壮大なアートピースを生み出すために、Gabrielさんは大きな棒で作った巨大な縫い針を独自開発。
一度にぐっと糸を引っ張ったり、床と天井を幾十にも繋ぎ合わせるなど、実はかなり複雑な方法で世にも美しいレインボーを創作している。
Gabrielさんにとって、もはやレインボー制作はライフワークの一部。
なので、世界中でインスタレーションを開催している。
他にもこんな鮮やかな虹の世界があり、見る側は感動と驚きの気持ちでいっぱいになるはずだ。
創作のインスピレーションは、彼の子供時代。
幼い頃からすでに才能の片鱗を見せていたGabrielさんにとって、当時は刺繍が女の子の趣味、であることにかなり疑問を持っていたのだそう。
彼の作品の裏側には、男は男らしく、といった固定観念へのアンチテーゼがこめられている。
テキスタイルの新たな可能性としても興味深いこのアート、あなたならどう感じるだろうか?
Gabriel Dawe
http://www.gabrieldawe.com/index.html