ミュージカル『ブラック メリーポピンズ』が、5月から6月にかけて東京・世田谷パブリックシアターで上演される。
『ブラック メリーポピンズ』は、ソ・ユンミが脚本、音楽、演出を手掛け、2012年に韓国で初演された作品。日本では2014年に続く、再演となる。1920年代のドイツを舞台に、著名な心理学者・シュワルツ博士の豪邸で起きた火事で生き延びた4人の養子と、彼らを助け出した養育係・メリーの封印された過去が明かされていく様を描く心理スリラーだ。
今回ヒロインのアンナ役を演じるのは、同作で舞台初出演を果たす中川翔子。共演者には初演時と同じキャストが名を連ね、ハンス役を小西遼生、ヨナス役を良知真次、ヘルマン役を上山竜治、物語の鍵を握る養育係メリー役を一路真輝が演じる。演出も初演に引き続き、鈴木裕美が続投する。
初舞台に挑む中川は、「自分が舞台に出るなんて想像もしていなかったので、舞台初挑戦という事で、決まった瞬間から緊張しています(笑)でも作品を見て『面白い!』と思ったと同時に、『アンナ』という女性に共感できる部分もあって、今は緊張しつつも自分でもどんな舞台になるのか楽しみにしています!」「様々な先輩方を目指し学び、経験値を重ねて初めての世界に飛び込みたいと思います」と意気込みを語っている。
演出家の鈴木裕美は「基本的に再演は好きです。より遠くに旅ができるから。俳優も一部変わりますし、初演のことは一回忘れて、新たに新しいチームで愉快な冒険の旅に出られたらと思います。物語は決して愉快じゃないですが…」とコメントしている。
同公演は東京公演に加えて、兵庫、福岡、名古屋でも上演。東京公演のチケットは3月に発売される予定だ。