2020年東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場の整備事業において、事前公開されていたA案およびB案の設計・施工案のうち、大成建設、梓設計と建築家・隈研吾によるA案が採用されたことがわかった。
隈研吾がデザインを手掛けた設計案は「杜のスタジアム」がコンセプト。鉄骨と木材を組み合わせた屋根構造や軒ひさしなどを用い、環境に配慮しながら伝統的な「和」を表現したデザインになっている。スタンドは3層のすり鉢状の構造となり、観客席は6万8千席。総建設費は約1489億円となる。完成は2019年11月を予定している。
新国立競技場を巡っては、JSCと有識者会議が2012年11月にザハ・ハディドによる案を採用したが、総工費の膨張などから世論の不満を招き、今年7月に白紙撤回。プロポーザルの公募を経て、12月14日に2グループの技術提案書を公開し、本日12月22日に最終審査の結果を発表した。