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クリス・ミークの獲得失敗で「17年WRCのドライバー選択肢が狭まった」とトミ・マキネン

2015年12月22日 12:51  AUTOSPORT web

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トヨタのWRCプログラムへ合流するのではと報じられたものの、最終的にシトロエンに残留したクリス・ミーク。
TOYOTA GAZOO Racingのチーム代表を務めるトミ・マキネンは、クリス・ミークがシトロエン残留を選んだことでエースドライバーの選択肢が狭まったと語った。

 トヨタは先日、マキネン・レーシングを訪れたミークに対し複数年契約をオファーしたと報じられた。しかし、最終的にミークはシトロエンとの契約を3年間延長する決断を下している。

 この結果、2017年に向けてトヨタが契約を交わすことができるトップドライバーは2016年末にチームとの契約が終了するヒュンダイのティエリー・ヌービル、Mスポーツのマッズ・オストベルグの2名に絞られたとみられている。マキネンは「ドライバーの選択肢が限られてしまったことは間違いない」とコメントしている。

「おそらく、ヌービルだけがチームとの契約に縛られないドライバーになるだろう。今後も注意して動向を探っていくつもりだよ」

 また、マキネンはシトロエンに残留するというミークの決断を理解できるとつけ加えた。

「もちろん、私たちはクリスがチームの一員になってくれることを強く、強く望んでいた。ただ、私たちは本格的なテストを3月から始動させる予定で、参戦に向けた準備が完全に整っている状況ではない」

「一方、シトロエンは2017年に向けた開発を進めながら2016年シーズンにスポット参戦するプログラムを提示していた。ひとりのドライバーとして、クリスの決断は理解できるよ」

 トップドライバーの選択肢は狭まってしまったが、マキネンには若手ドライバーを起用する道も残されている。現在、マキネンのもとで『TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラム』の若手ラリードライバー育成プログラムに選出された新井大輝と勝田貴元が経験を積んでいる。

「我々が今するべきことはドライバーラインアップの全体像と具体的な目標を決定することだ。どの程度ベテランドライバーの力が必要なのか知る必要がある」とマキネン。

「我々には経験が必要なのは間違いない。しかし、それと同時に将来に目を向けていくことも重要なんだ」