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SexyZone・中島健人、“腹黒ドS”男子高校生役をどう演じる? ラブホリ王子の新たな一面への期待

2015年12月22日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『黒崎くんの言いなりになんてならない』公式サイト

 中島健人(SexyZone)が主演を務めるスペシャルドラマ『黒崎くんの言いなりになんてならない』(日本テレビ系)が、12月22日、23日と2夜連続で放送される。同じキャストが出演する同名映画(2016年2月27日公開)の前日譚が描かれる本ドラマは、中島にとって映画とドラマを合わせ5作目の主演作品となる。SexyZone一員としての活動もさることながら、この数年は役者としての活動も目覚ましい。本稿では、そんな中島が持つ役者としての魅力に迫りたい。


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 中島は、ジャニーズの中でも、天性のアイドルと評されているメンバーだ。自身をラブホリック(恋愛依存症)と公言し、甘い言葉や可愛らしい仕草を惜しみなく表現することから、ファンの間では「ラブホリ王子」という愛称で親しまれている。ジャニーズJr.時代からシンメトリーとして比較対象になっている菊池風磨が、艶っぽく男らしいキャラクターを前面に出している分、中島の王子様然とした佇まいがより際立ってくるのだ。


 中島が連続ドラマ初出演を果たしたのは、生徒がダメ教師を再生する学園ドラマ『スクラップティーチャー~教師再生~』(2008)だ。ジャニーズ入所から半年後に役者デビューを遂げ、憧れの先輩として名を挙げているHey!Say!JUMPの山田涼介と共演している。一方、不良グループの抗争を描いた『BAD BOYS J』(2013)では、初主演として不良グループのリーダー桐木司を演じ、笑顔を見せず尖った演技を披露した。劇場版として公開された『BAD BOYS J ~最後に守るもの~』(2013)で見せた、普段と違う険しい表情やキレのあるアクションシーンに魅了されたファンも多かったはずだ。それまで、人見知りでおとなしい役柄が目立っていたこともあり、無骨でたくましい一面を見せるきっかけになった作品でもある。


 アイドルとしての中島健人がキラキラしていてキザな一面を持ち、ファンからも愛されるキャラクターであるだけに、演技で見せる表情にはギャップを感じずにはいられない。しかも、そこで視聴者やファンをガッカリさせないのは、中島の役者としての実力に依るところが大きいだろう。おとなしく引っ込み思案な高校生や病気を患った大学生、さらには札付きの不良まで、場面や役柄に応じて演じ分けることができるのは、常にひとに求められるキャラクターを打ち出してきた中島ならではの強みだ。


 学園ドラマ『黒崎くんの言いなりになんてならない』では、「黒悪魔」とも言われるほど”超ドS”な男子生徒、黒崎晴人を演じる中島。過去、学園ドラマの生徒役は複数経験しているが、これまでにない新たな一面が見られそうな役柄だ。とくに注目したいのは、実写化が難しいとされていた”エロキュン”なシーンをどう演じていくのか。原作キャラとかけ離れた性格を持つ中島だからこそ、その変身ぶりが楽しみなところだ。


(文=小島由女)