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ロズベルグの契約延長に、メルセデスが「待った」

2015年12月20日 13:31  AUTOSPORT web

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2017年以降の去就は未定となっているニコ・ロズベルグ。2016年はメルセデスでタイトルに挑む最後のシーズンとなる可能性もある
ニコ・ロズベルグは2017年以降のメルセデスF1チームとの契約に関して、チーム側から「待った」をかけられた状態にある。

 2014年7月、ロズベルグはメルセデスとの契約延長を発表。現契約の期限は2016年シーズン終了までとなっている。過去6年間の契約期間中、ロズベルグは14回の優勝と22回のポールポジションを獲得してはいるものの、この2年間はチームメイトのルイス・ハミルトンに次ぐランキング2位に甘んじている。

 メルセデス・モータースポーツ代表のトト・ウォルフは、ハミルトンとロズベルグの対立がチームに影響を及ぼす場合、ドライバーラインナップを再考することになると明言している。ロズベルグの去就について聞かれたウォルフは、英国オートスポーツに対して「このラインナップは素晴らしいものだ」と語った。

「両者はチームで大きな役割を担っており、いまの成功は彼らのおかげだ。(ロズベルグの契約について)議論するには少し早すぎる。来シーズンが、どう展開するかを見ていきたい。チーム一丸となって開発にあたりたい分野もあるので、どうなっていくか見守ろう」

 ハミルトンは今年の5月に、2018年シーズン終了時点までのメルセデスとの契約延長に合意している。ロズベルグとの新たな契約が来シーズン早々になされるかとの質問に対し、ウォルフは「まだわからない」と答えた。

 ウォルフは12月初頭に行われたオートスポーツ・アワードで、ハミルトンとロズベルグが友人関係になる必要はないが、手に負えないほどのライバル関係は望まないと発言している。

「チーム内の士気を維持することは、とても重要だ。時にニコとルイスの競争は非常に激しい競り合いとなっている。タイトルを獲得できるだけのマシンで、互いを相手にチャンピオン争いをしているのだから理解はできる。もう1台のマシンを駆る相手と友達にはなれないが、その関係性がガレージ内に飛び火しないよう注意しなければならない」

 チャンピオンチームを率いるウォルフは「これまでにもチームの原動力を脅かすような競争が起きるのを見てきた」と、内部対立を警戒する発言をしている。