男女の出会いのキッカケのひとつ、「友人の紹介」。結婚式の新郎新婦の馴初めエピソードでも、よく聞く話だ。しかしこの紹介という出会い方について、マツコ・デラックスが非常に強めの、批判的とも取れるコメントをした。
番組は12月16日の「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日系)。友人の紹介で出会った男性とデートをする際、ついつい減点法で相手を見てしまうという26歳の女性の悩みが取り上げられた。(文:みゆくらけん)
せっかく紹介してもらったのに、悪いところばかり目に付く
この女性は、せっかく友人に紹介してもらったのに、相手男性の「歯がとても小さくスキッ歯」なところや「アシカの鳴き声みたいな変な笑い方」、それに「食事の際のマナーの悪さ」など悪いところばかりが目に付いてしまうのだと話している。
アシカのような笑い声というのが、いったいどんなものなのか若干気になるが、女性のこの悩みを受け、マツコはこうコメント。
「私はけっこう、一点豪華主義でいいの」
一か所に自分の望みとドンピシャなところがあれば、嫌なところがあったとしても受け入れられるということだ。続けてマツコは「紹介」という出会い方を「ずうずうしい」とし、「紹介ってよく聞くけど、紹介ってなんだよ?」と厳しく批判した。
「そんなもんで運命の出会いをして、王子様みたいな人が現れて……とか思ってるからガッカリすんだろ?
男と女が運命の人と巡り合うための恋旅路をするのに、他力本願で楽して見つけようとするな、ということである。さらにマツコは、こうもコメントした。
「紹介なんてもんは、ありゃもう、余ってる者同士が暇だから会ってるだけなんだから、そこに過度な期待はしちゃダメよ」
完璧な人はいない「隠し玉を見つけられない人はダメよ」
この発言はヤバい。いくらマツコといえども「余ってる者同士が暇だから会ってる」とは、世間の風当たりがキツそうな発言である。それぐらい、紹介は男女が出会うキッカケのスタンダードになっているからだ。
とはいえマツコの言うように、紹介で理想の相手と出会える可能性は高くないのも確かだ。友人が自分に紹介してくれた相手のアピールポイントが分からなかったり、魅力的に感じられなかったりすれば、それ以上に関係は進展しない。
だいたいにおいて、うまく行かなかった場合の気まずさがハンパない。普通の1対1での出会いなら自分らだけで済む問題や気まずさも、友人が間に介入していることで大きくなる。そこを気にしないでウキウキ会いに行ける人らの神経は「鈍感力、スゲぇな」と思わずにいられない。
マツコはこうも言う。「わざわざ人に紹介するって、けっこうなハードル」。だから、何かしらの紹介ポイントはあるはずだと。それを見抜かないうちに、スキッ歯だの食べ方が汚いだので判断してるうちは、お宝には巡り合えない。
「隠し玉を見つけられない人はダメよ。見て急に完璧な人なんかいるわけないじゃん。奥にあるのよ、一番おいしいところが」
そして、もし紹介ポイントが何もない男を連れてきたのであれば、「友人を恨むべき」とも。結局はその友人がどのくらい信頼できるか、に尽きるのかもしれない。
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