マノー・マルシャの来季ドライバー候補に浮上しているGP2ドライバー、リオ・ハリアントのF1シート獲得を日本企業がサポートすることが分かった。
インドネシア人初のF1ドライバーを目指すハリアントは、2012年からGP2にフル参戦しており、カンポス・レーシングからエントリーした今シーズンはバーレーンでの初優勝を含む3勝を挙げ、同シリーズでのキャリアベストとなるランキング4位を手にした。
現在22歳のハリアントは、GP3時代の2010年から何度かF1のテストドライブを経験しており、今月始めにアブダビで行われたピレリのF1タイヤテストでもマノーのマシンをドライブしている。
今回、日本企業の『博展』が発行したプレスリリースによれば、同社のアスリートプロモーション事業の一環として、ハリアントのレース活動におけるプロモーション契約を締結。レース参戦のプロモーションのほか、パーソナルスポンサーの広告代理業務をハリアントの所属マネジメントチームと協業して行うとし、さらに、2016年のF1フル参戦を目指すハリアントの活動もサポートするという。
ハリアントを巡っては、先週11日にインドネシア青年スポーツ省のイマム・ナフラウィが、ハリアントのマノー入りをインドネシア政府が資金面で支援するという内容の文書をチームに送付、その画像をSNSに公開したとして話題になっている。
チームオーナーのステファン・フィッツパトリック宛とされているその文書には、「リオ・ハリアントおよび彼のマネジメントとの議論に関し、我々はリオ・ハリアントが2016年F1世界選手権をマノーF1チームで戦うために、インドネシア共和国の青年スポーツ省が1500万ユーロ(約20億円)の支払いを保証することを証明する。この支払いはレースカーとドライバーウェアへのブランディングのほか、インドネシアとその関連企業のプロモーション活動の促進と引き換えに分割で実施される」と記されている。
仮にこの文書が公式なものであれば、ハリアントのシート獲得の可能性が高まることになるが、今年マノーをドライブしたウィル・スティーブンスやアレクサンダー・ロッシ、そしてメルセデスの後押しを受ける2015年のDTMチャンピオン、パスカル・ウェーレインも未だシート獲得を諦めていない。