トップへ

ギレルモ監督最新作『クリムゾン・ピーク』、ゴシック調の衣装が目を引く特別映像を公開

2015年12月17日 21:41  リアルサウンド

リアルサウンド

(C) Universal Pictures.

 ギレルモ・デル・トロ監督が手掛けるゴシックミステリー『クリムゾン・ピーク』の特別映像が公開された。


参考:動画はこちら


 本作は、『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』を手掛けたギレルモ・デル・トロ監督の約3年ぶりとなる最新作。監督自身が「これまでの中でも大好きな三本の映画のうちの一本。そして個人的に最も美しい映画だと思っている」と語るほど、ゴシックテイストの美しい世界観が描かれる。


 今回の特別映像は、本作に登場する美しい衣装に注目している。映像には、光沢のある黄色いドレスやふわりとした華やかなドレスを着たイーディスと、真っ赤なドレスや厚みのあるベルベット仕様の青いドレスを着たルシールの姿が映っている。


 衣装担当のケイト・ホーリーは、「イーディスとルシールの衣装は対照的」と語っている。彼女は『パシフィック・リム』に引き続き、デル・トロ監督と共にタッグを組んでおり、彼女が創り上げる衣装は監督の独特な世界観に欠かせない存在だ。中でも印象的なイーディスが屋敷で着ている黄色いドレスは“ナンシー・ドリュー”という名のドレスで、ケイトはこの衣装について、「とても強烈な黄色よ。このあだ名はちょっとしたジョークで、彼女はアメリカのナンシー・ドリュー(児童小説の探偵)のように、あちこちの廊下を嗅ぎまわって、屋敷の秘密を暴こうとしているからなの」と、衣装ひとつひとつにテーマがあることを明かしている。


 イーディスを演じるミア・ワシコウスカは、繊細なシルクで作られた純白のナイトドレスを「比較的くつろいだ感覚だったわ。なのに見栄えはすごくいいの。衣装デザイナーのケイト・ホーリーの素晴らしい手腕のおかげよ!」と賞賛。また、ルシール役のジェシカ・チャステインは「ルシールの衣装は生地が厚めで“第二の肌”みたい」と表し、「彼女は昆虫を集めているけど、彼女が固い殻で覆われた昆虫のようだわ。衣装が殻そのものなの」と語るように、キャラクターの内面も衣装に映し出されている。キャラクターのみならず、アメリカから英国へと移り変わる舞台によっても、衣装に変化が表れている。(文=編集部)