映画『断食芸人』が、2月27日から東京・渋谷のユーロスペースほか全国で順次公開される。
同作は、フランツ・カフカの同名小説を原作にした作品。残酷で不条理な国を舞台に「断食芸人」として見世物にされる男と、彼の周りの世界がグロテスクに変容していく様が描かれる。
出演者には、主演を務める山本浩司をはじめ、桜井大造、流山児祥、伊藤弘子らが名を連ねている。さらに詩人の吉増剛造が特別出演するほか、ナレーションを田口トモロヲが担当する。
監督・企画・脚本・編集を手掛けたのは、パレスチナ革命に身を投じた経歴を持ち、同作が田口トモロヲ主演の『幽閉者 テロリスト』以来、約9年ぶりの監督作となる足立正生。音楽を大友良英が担当している。キービジュアルには写真家・荒木経惟が撮り下ろしたスチール写真が使用されている。