2012年から2014年までの3年分を合計した陽性判定者数は1,500名であったが、今年は過去3年分を1年も経たないうちに陽性率が跳ね上がった。中国におけるエイズ対策の専門家である「National Center for AIDS and Sexually Transmitted Disease Control & Prevention」のWu Zunyou氏は、「政府によるAIDS対策は外国人にはまるで行き届いていない。受診システムも無料の抗ウイルス薬も中国人のみが対象となっていることも原因だ」と指摘する。2010年の人口調査では中国には約60万人の外国人が暮らしていると発表されていたが、センターでは2005年の開設以来、25歳から40歳までを中心に約9,000人もの外国人をHIV/AIDSのクロであると確認したという。