レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドは、2015年のルノーのパワーユニットは序盤は特にドライバビリティが非常に悪く、走行中に頭痛がしたと語った。
新パワーユニットがF1に導入されてから今年で2年目を迎えたが、ルノーはメルセデスやフェラーリとのギャップをなかなか縮めることができず、業を煮やしたレッドブルは公然とルノーを批判、両者の関係は悪化した。レッドブルは他のマニュファクチャラーとパワーユニット契約を結ぼうともくろんだが交渉に失敗、結局はルノーと来季に向けて新しい内容で契約を結び直した。
2014年は苦戦しながらも3勝を挙げたリカルドだったが、今年は表彰台はシンガポールの2位とハンガリーの3位の2回のみと、より一層苦しむことになった。
今シーズンを終えた後、リカルドはパワーユニットのドライバビリティの悪さにどれだけ苦労したかを明かした。
「序盤数戦は、パワーの問題とは別に、ドライバビリティの問題もあった。頭に衝撃があって、頭痛がしてきた」とリカルドがBBCに対して述べたとSky Sportsが伝えた。
「パワーをかけるとガタガタしてくるし、今年はとにかく優勝するのはほぼ不可能だった」
レッドブルはルノーの信頼性の低さについても不満を訴えていた。今年ルノーユーザーのレッドブルとトロロッソは共にパワーユニットのトラブルに何度も見舞われ、エレメンツ交換によるグリッド降格ペナルティを受けた。
レッドブルは新契約により来季はルノーのパワーユニットを“タグ・ホイヤー”ブランドで使用する。モータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコは、契約は1年で次のパワーユニットを探さなければならないが、2016年のルノーが優秀であれば契約を延長する可能性もあると述べている。