2016年のフォーミュラEに参戦するジャガーは、レース活動をサポートするウイリアムズ・アドバンスト・エンジニアリング(WAE)がチームを成功へ導く鍵だと考えている。
ジャガーとWAEは、ジャガー・ランドローバー(JLR)が生産する電気自動車『C-X75ハイブリッド』を共同開発しており、このパートナーシップを維持してフォーミュラEへ挑戦する。ウイリアムズはジャガーチームが使用するパワートレインの研究開発をサポートすると同時に、WAEのマネージングデイレクターを務めるクレイグ・ウィルソンをレースデイレクターとして送り込む。
WAEはフォーミュラEの各チームにバッテリーを供給するサプライヤーも務めているが、来シーズンからはスパークレーシング・テクノロジーがそのポジションを引き継ぐ予定だ。
ジャガーチームのディレクターであるジェームズ・バークレーは「我々はWAEと長年に渡り協力関係を築いている。研究開発のサポートという技術的分野だけでなく、チーム運営に関してもウイリアムズからノウハウを得られるはずだ」と述べている。
「レースで勝つことができる体制を構築しなければならない。そのための鍵がウイリアムズなんだ。我々はすでに互いを熟知しており、これが最大のアドバンテージになるだろう」
C-X75ハイブリッドにはフォーミュラEでも採用されているリチウムイオンバッテリー技術が使われており、ジャガー・ランドローバーのエンジニアリング部門代表であるニック・ロジャースは、両社が築いている友好関係がチームの運営だけでなく研究開発も後押しするとコメントしている。
「我々はひとつのチームだ。ウイリアムズはレースを熟知しているスペシャリストで、ジャガー・ランドローバーはフォーミュラEで求められるテクノロジーに関して豊富な知識をもっている」
「我々はバッテリー技術に関するナレッジベースを有しており、技術の限界を押し上げることにも成功した。これは-X75ハイブリッドを開発するうえで手にしたものだ。我々にはすでにフォーミュラEとおなじDNAが流れているんだ」