『連続ドラマW 沈まぬ太陽』が2016年春からWOWOWで放送される。
同作は、『白い巨塔』『華麗なる一族』などで知られる山崎豊子が1995年から発表し、2009年には映画化もされた小説『沈まぬ太陽』をもとにした作品。労働環境の改善を巡って経営陣と対立し、海外の僻地に左遷された国民航空の労働組合委員長・恩地元が、日本へ戻り、大型旅客機墜落事故の遺族係として遺族たちと向き合う様や、組織の不正に立ち向かう様子が描かれる。5部構成の原作を連続ドラマWでは最長となる全20話で描き、アフリカや中東での海外ロケも行なうという。
組織を変えようと逆らったために左遷され続けた男・恩地を演じるのは、1995年に放送された山崎豊子原作ドラマ『大地の子』でも主演を務めた上川隆也。恩地と同じ目的を持ちながらも組織に従い、やがて彼に立ちはたがる行天四郎役を渡部篤郎が演じる。メガホンをとるのは『連続ドラマW マークスの山』『連続ドラマW 下町ロケット』などの水谷俊之と鈴木浩介。脚本をNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』を手掛けた前川洋一が担当する。
上川は同作への出演について「私の人生を大きく変えることになった『大地の子』の作品の放映から20年が経ちました。自らも50代に入り、一つの大きな節目を迎えたこの時に、山崎先生の作品に携わる機会を得られた事に、何とも申し上げようもない御縁を感じます。感謝と共に驚きを禁じ得ません」とコメント。
渡部は「素晴らしい原作を映像化する事は、非常に困難な作業になると思いますが、多くの原作ファンの方に、納得して頂けるよう、楽しんで頂けるよう、心を込めて演じさせていただきます」と意気込みを語っている。