『祖父江慎+コズフィッシュ展:ブックデザイ』が、1月23日から東京・千代田区立日比谷図書文化館で開催される。
祖父江慎は、「うまくいかない喜び」を軸に活動をするグラフィックデザイナー。1990年にデザイン事務所コズフィッシュを設立し、松本大洋の『GOGOモンスター』、吉田戦車の『伝染るんです。』、糸井重里の『言いまつがい』、宮藤官九郎の著書『私のワインは体から出てくるの』といった様々な書籍の装丁を手掛けている。また近年は『スヌーピー展 しあわせは、きみをもっと知ること。』『水木しげる米寿記念 ゲゲゲ展』『岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ』をはじめとする展覧会のグラフィックやアートディレクションも数多く担当している。
同展では、祖父江とコズフィッシュがこれまでに手掛けた約2千冊におよぶ全装丁本を前後期に分けて展示。また本に使用される紙や本の構造、印刷、製本といった本作りの工程を、祖父江が実際にデザインした本を例に紹介する。さらに夏目漱石の『心』『吾輩ハ猫デアル』新装版の制作プロセスを紹介すると共に、『こころ』初版本の装丁のために漱石自身が描いた装画やゲラの展示も行なわれる。