フォース・インディアと提携する形でF1活動を行う見込みであると考えられていたアストンマーチンだが、株主の同意が得られず最終決定が延期されたようだ。
10月、アストンマーチンがフォース・インディアと提携しF1に参入することを検討していると報じられた。このパートナーシップが結ばれれば、フォース・インディアは「アストンマーチン・レーシング」に改名してF1に参戦することになると考えられている。
最終戦アブダビGPの際にフォース・インディアのCOO、オトマー・サフナウアーは、契約に近づいており10日以内で発表できる見込みだと述べていた。
しかしSky Newsは15日、2016年のF1復帰プランにアストンマーチンは「急ブレーキをかけた」と報じた。
先週アストンマーチンの取締役会が開催されたが、F1復帰に株主が難色を示し、プランを見送るという方向に傾いたと伝えられている。F1活動がビジネスパフォーマンス向上につながるという主張に株主からの同意を得られていないということだが、最終決定が下されたわけではなくF1活動にゴーサインが出る可能性はあるということだ。
「やるべきではないという意向があるのは間違いない。少なくとも2016年に関しては」と関係者が述べたとSkyが伝えた。
「だが将来再検討される可能性はある」
アストンマーチンのマーケティングおよびコミュニケーション部門の責任者サイモン・スプロールは、このプランは消滅したわけではなく、他のモータースポーツ活動も考慮して年明けに全体的な決断を下すと語った。
「まだ決断は下していない」とスプロールはMotorsport.comに対して語った。
「F1あるいはより幅広いモータースポーツに関する戦略について、新年までに最終決断を下す可能性は低い」
「スポーツカーレーシングに関する方向性も定める必要がある。F1だけを切り離して考えているわけではない」
アストンマーチンはこれまでF1参入に関してレッドブルやウイリアムズとも交渉を行ってきたが、最終的にはフォース・インディアがパートナー最有力候補となったと考えられている。