フォーミュラEはトゥルーリ・フォーミュラEチームが同シリーズから撤退すると正式に発表。フォーミュラEのCEOを務めるアレハンドロ・アガグはトゥルーリが再びフォーミュラEへ戻ってくることを期待しているとコメントした。
トゥルーリ・フォーミュラEチームは、オフシーズンのテストで僅か数周しか走ることができず、開幕戦北京ePrixにはマシンを北京に持ち込んだものの、中国の税関で主要パーツが没収されレースを欠場。第2戦プトラジャヤePrixも車検を通過できずに欠場していた。
また、11日には今週末の第3戦プンタ・デル・エステePrixも欠場し、シリーズへのエントリーも取り消すと報じられていた。トゥルーリ・フォーミュラEチームの撤退により、今季のフォーミュラEは全9チーム、18台で争われる。
英AUTOSPORT.comの取材に対し、アガグは今回の撤退に関してトゥルーリを責めるつもりはないと応じている。
「(トゥルーリの撤退は)とても悲しい。ヤルノはフォーミュラEにとって貴重な存在だった。本当に素晴らしい人物だし、チームマネージャーのルシオ(・カブート)とも何年も前から知り合いなんだ。電気自動車レースというプロジェクトを早い段階からサポートしてくれていたからね」
「今回の撤退は彼らのせいではない。テクノロジーサプライヤーが供給すべきものを供給できなかったことが原因だ。ヤルノとは再びフォーミュラEで会えると信じている。今後も連絡は取るつもりだし、常にドアはオープンにしているよ」
トゥルーリ・フォーミュラEチームのCEO、フランセスコ・テストは「北京とプトラジャヤで車検を通過できなかったことに加え、フォーミュラEホールディングスと結んでいる商業契約も考慮すると、シリーズから撤退せざるを得なかった」とコメントしている。
「シリーズを発展させ電気自動車の技術を向上させるためにも、フォーミュラEを支援する大手メーカーには新たな企業が参戦する余地を残しておいてもらいたい」