世界ラリークロス選手権(WorldRX)に参戦しているフォルクスワーゲン・チーム・スウェーデンとマークルンド・モータースポーツの2チームが合併。『フォルクスワーゲンRXスウェーデン』として、2台のラリークロス仕様ポロで2016年シーズンへ参戦する。
フォルクスワーゲン・チーム・スウェーデンは今季開幕戦ポルトガルで優勝し、チームランキングで4位を獲得している強豪チーム。また、マークルンド・モータースポーツも第3戦ベルギーで勝利を獲得しているチームだ。両チームともフォルクスワーゲン・ポロRXでシリーズへ参戦している。
新しく誕生する『フォルクスワーゲンRXスウェーデン』のドライバーには、フォルクスワーゲン・チーム・スウェーデンからヨハン・クリストファーソンが残留。もう1台のポロはマティアス・エクストローム率いるEKSRXから移籍するアントン・マークルンドがドライブする。
プロジェクト全体を統括するチーム・プリンシパルにはアントンの父でマークルンド・モータースポーツを率いてきたヤン・マークルンドが就任。ゼネラルマネージャーはトミー・クリストファーソンが務めていく。
1シーズンぶりに父であるヤン・マークルンドが関わるチームへ復帰するアントンは「EKSはコース上だけでなく、コースサイドでもドライバーとして成長できる環境だった。あらゆるレースコンディションに対応できるようになったと思う」とコメントしている。
「僕が目標としていたような結果は残せなかったけど、いろいろな経験を積むことができた。フォルクスワーゲンチームでこの経験を活かしていきたいよ」
今回の合併について、フォルクスワーゲン・モータースポーツ代表のヨースト・カピートは「ポジティブに捉えている」と述べ、歓迎する意向を示している。
「マークルンド・モータースポーツとフォルクスワーゲン・チーム・スウェーデンが合併することで、ラリークロスにおけるフォルクスワーゲンの地位はさらに向上するだろう。また、私たちの力が合わさることでより良い結果を掴むことができると確信している」
フォルクスワーゲンRXスウェーデンが使用するマシンはマークルンド・モータースポーツの拠点があるスウェーデン北部で開発が進められているが、開幕直前には輸送などの条件が良いフォルクスワーゲン・チーム・スウェーデンの拠点へ移動するという。