「やっぱり太郎とか花子っていう名前にしてたのって、ホントに正しいと思うの!」
最近流行りのキラキラネームについて、12月7日の「5時に夢中!」で熱くこう語ったのはマツコ・デラックスだった。番組は、生保会社の調査による恒例の「生まれ年別の名前調査」の記事を紹介。それによると、今年の人気の名前は以下と発表された。
男の子は、1位が「大翔」(読みはヒロト、ヤマト、ハルトなど)、2位が「悠真」(ユウマ、ハルマ)、3位が「陽太」(ヨウタ、ヒナタ、ハルタなど)、4位が「蓮」(レン)、5位が「湊」(ミナト、ソウ)というランキング。
女の子は、1位が「葵」(アオイ、ヒマリ、アオ)、2位が「陽菜」(ヒナ、ハルナ、アキナ)、3位が「結衣」(ユイ)、4位が「さくら」、5位が「凛」(リン)だった。(文:みゆくらけん)
ペットの犬も「アレキサンダーのくせに、ってなるじゃない!」
特に女の子では植物に関連する字を使った名前が目立ち、一時期ほどのキラキラ(ネーム)具合は減ったかと思いきや、マツコからすればこれでも充分なキラキラ具合だったようだ。
「だって大きく翔ぶって書いてヒロトでしょ?これって私の中では相当変化球だけど」
としながら、「名前負け」の悲劇について熱弁した。
「これでさぁ、名前に合った人になったらいいよ。たとえば葵という名前のドブスになったらどうすんの? そこまで考えて付けてあげないと」
マツコは隣に座る若林史江に「あんたフミエっていう名前でよかったわよ」と話を振り、フミエの割にはモダンな感じに仕上がっていると褒めた。アシスタントの内藤聡子に対しても「サトコでよかったよ。サトコぐらいでよかったって!」とコメントした。
さらにマツコは、犬の名前についても言及。ブスな犬になっても、ポチとかジョンとかだったら「ポチだし」となるが、たとえばアレキサンダーとかいう名前を付けてしまったら、犬にはなんの罪もないのに「アレキサンダーのくせに、ってなるじゃない!」と力説した。
大翔や葵は、太郎や花子が現代風に少し形を変えただけかも
司会のふかわりょうは、マツコのこの持論をなぜかあまり展開させたくなかったようだが、確かにマツコの言うように、子どもがどのように育っていくか分からない段階で、あまりにも凄い名前を付けてしまうのは、子どもにとってプレッシャーであり、悲劇となり得るのかもしれない。
とはいえ、「太郎」にだって優れたとか大きいといった意味はあるし、「花子」も花のように美しい子に育って欲しいという願いが込められているに違いない。大翔や葵は、太郎や花子が現代風に少し形を変えただけともいえる。
ともかく、子どもやペットの「名付け」は、メールアドレスなどと並んで、名付け親のセンスが露呈するものナンバーワンといってもよいだろう。
あくまで個人的意見だと断っておくが、普段どれほど控え目にしていても「星羅(せいら)」とか「心愛(ここあ)」とか「羅々(らら)」とかの名前を付けたママは、ひょっとして昔ヤンキーだったのでは、と疑ってしまう。
名前に使用した漢字の意味が、その親にとっての人生における「大事なもの」っていうのも見えるし、「一(はじめ)」とか「唯(ゆい)」とかが入ってくると、ナンバーワンとかオンリーワンが好きだってことが露呈する。あ、ちなみに、同じくセンスが露呈するものに花嫁のウェディングドレスもあるな……。
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