ザウバー、新車『C35』は新たなデザインコンセプトを採用

フェリペ・ナッセは、ザウバーF1チームが2016年にもっと上位で争うためにはこれまでと異なるコンセプトが必要なため、新車のデザインはアグレッシブな方向に進んでいると明かした。

　2014年はF1参戦以来、初めてノーポイントでシーズンを終えたザウバーだが、2015年はフェラーリ製パワーユニットの性能向上もあり36ポイントを獲得、コンストラクターズ選手権8位を獲得した。

　しかし、開幕3戦でダブル入賞2回と好スタートを切ったナッセとマーカス・エリクソンも、それ以降は一度もふたり揃って入賞することができず、最終的には7位のトロロッソにほぼダブルスコアの差をつけられてしまった。

「僕らのクルマは今年と去年でコンセプト的にほぼ同じように見えた」とナッセ。
「だが、来年は少しアグレッシブだ」

「コンセプトはかなり違うように見える」
「僕らは改善すべき点を理解しているのでトライする必要がある。何かをやってみる必要があるんだ」

　チームは7月にマーク・スミスを獲得。レッドブルやケーターハムでテクニカルディレクターを務めた彼は、ナッセと同じくマシン開発の方向性を変えることを望んだという。

「彼はこのアプローチをすぐに採用することを望んだ」
「ドライバーとして、そしてチームとしても僕らがクルマのどのエリアを改善しなければならないかについて、フィードバックを行ってきた。そして、彼はマシン開発をさらに進めるために多くの指導をしてくれた」

「他の車を見れば、多くの人々は異なるコンセプトを持っていることが分かる。だが、僕らがこのまま持っているものだけ開発し続けても、ほとんど進歩できない」
「従って、2016年に向けてこのようなアプローチをとっているんだ」

　来年からメルセデスのパワーユニットを搭載するマノー・マルシャやフェラーリとテクニカルパートナーを結び新規参入するハースF1のチャレンジをリスクと感じたかどうかを問われたナッセは、「そうは思わない」と語っている。

「僕らみんながどのエリアにそれを適用しなければならないか完全に理解していると確信しているし、それには異なるコンセプトが必要だ」