台湾で最大規模のファッション総合展示会「Taipei IN Style(タイペイ・イン・スタイル、TIS)」を主催する台湾テキスタイル・フェデレーション(紡拓會)秘書長のJustin Huang(黄偉基)氏は、開催目的を「ビジネスチャンスの拡大」としており、課題はビジネスにつながる来場者の獲得だ。世界各地のファッションウィークと比べて終盤のスケジュールはビジネス面で有利ではないが、秘書長は「ソウル・東京・台北の3都市のファッションウィークを連続的につなげた日程で開催できたら発信力が高められる」と、各地の連携を強めることに将来性を見出そうとしている。
「TIS」と共に台北で合同展示会「PR01. TRADE SHOW TAIPEI」を開催したアッシュ・ペー・フランスのPR01.事業部は、世界各地にショールームやプレスルームなど拠点を広げている。特にアジアについてはソウルに続き2016年初旬を目処にバンコクにプレスルームを開設する計画で、各地のパートナーと連携しながら日本と巨大市場をコネクトする。代表の松井智則氏は「アジア各都市のベストデザイナーを集め、数年に一度のペースで各地を巡回するオリンピックのようなイベントが開けたら」といった構想を持っており、またファッションだけではなく文化やスポーツなども巻き込みながら「クリエイティブな国際文化交流の場を築いていきたい」という。いずれの代表も、アジアをつなげて消費地から発信地にシフトすることで、世界中から人を集めようと展望している。