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『エンジェル・ハート』最終話は三吉彩花の演技に期待ーーテレビ解説者・木村隆志氏に聞く

2015年12月06日 18:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『エンジェル・ハート』公式サイト

 『エンジェル・ハート』(日本テレビ系)の最終話が、12月6日22時30分より放送される。同作は、北条司の同名マンガを上川隆也主演で実写化した連続ドラマで、最終回では主人公・冴羽獠と敵対する秘密結社“レギオン”の会長・李堅強が登場し、これまで謎に包まれていた三吉彩花演じるシャンインの秘密が明らかになるという。最終話の放送に先立ち、テレビ解説者である木村隆志氏に見どころを聞いた。


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「第8話に続き、第9話はラストエピソードの後編になるので、アクションとこれまで隠されてきた秘密の解明が見どころになります。第8話では、冴羽獠がユニークな走り方をしたり、いくら銃で撃たれても弾がまったく当たらなかったり、どちらかというとコミカルな演出になっていて、本気のアクションシーンは抑えられていた印象です。おそらく、最終話で冴羽獠がカッコよく締めるための前振りになっているのでしょう。このドラマの第1話は、アクションシーンがものすごく凝っていたので、そこでグッと評判が上がりました。最終話でも、冴羽獠をはじめ、リュウシンホン(三浦翔平)やファルコン(ブラザー・トム)の3人が大暴れする姿に期待したいですし、最後に派手なアクションを見たいと思っている視聴者も少なくないでしょう。前回で誘拐されたシャンインも、やられたままということはないと思うので、どこかで暴れるかと思います。展開としては、序盤にクライマックスを置き、だんだんフェードアウトして、最後は和やかに終わるようなストーリーが予想されますね」


 また、最終回ではアクションだけでなく、“家族愛”も濃密に描かれるだろうと、同氏は読んでいる。


「最終話のテーマは“親子”です。メインキャラではないリュウシンホンやシャンインを連れ去ったカリート(和泉崇司)にも、家族に紐付けされたサイドエピソードがありました。レギオンの会長・李堅強(竜雷太)が登場し、彼とシャンインの関係が明らかになるところも、見どころのひとつでしょう。そして、冴羽獠とシャンインや、ファルコンとミキ(渡邉このみ)の関係の変化も、しっかりと描かれるのでは。そういった意味で特に注目したいのが、徐々に人間の心が培われてきているシャンインが、冴羽獠を親だと認めるか否かです。初めて家族愛が生まれるという難しい表現は、繊細な演技が必要になるでしょうが、ここまで難しい役を完璧に演じてきている三吉彩花さんなので、名演を期待したいところです」


 視聴率の面では決してヒット作とまではいえないものの、三吉彩花の好演やアクションなどで一定の評価を得てきた同作。最終話は、視聴者を納得させることができる仕上がりとなるのだろうか。(文=編集部)