年末恒例のFIA表彰式で、マックス・フェルスタッペンが3部門で受賞を果たし、注目を集めた。まずは2015年F1ベルギーGPで、フェリペ・ナッセに対し見事なオーバーテイクを見せたとしてFIA「アクション・オブ・ザ・イヤー」を獲得。
今季F3からのステップアップでトロロッソからF1デビューを果たしたフェルスタッペンはルーキーとは思えない傑出した印象を残し、12月4日に開催されたFIA表彰式で3つの賞を受けた。前述の「アクション・オブ・ザ・イヤー」に加えて、FIAドライバーズコミッションの投票による「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」、メディアの投票による「パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。
「アクション・オブ・ザ・イヤー」は数あるFIAシリーズから、ファンが最も興奮したシーンに投票するというもの。今年はフェルスタッペンがスパ・フランコルシャンのブランシモンで、アウト側から全開でザウバーのナッセをオーバーテイクするシーンが選ばれた。
これについてフェルスタッペンは「コース上でのオーバーテイクは本当に楽しいものだから、2回目のアクション・オブ・ザ・イヤー受賞は嬉しいよ。ルーキー・オブ・ザ・イヤーはドライバーズコミッションが投票するものなので、とても名誉なことだ。初めてのF1シーズンで4位を2度も獲得できたことは、予想を上回っていたと言わざるをえない。パーソナリティ・オブ・ザ・イヤーについて? なぜ、これを受賞できたのかわからないけれど、メディアに好かれていることがわかって良かったよ」とコメントしている。
表彰式には主要モータースポーツカテゴリーのチャンピオンが出席しており、ルイス・ハミルトンも自身3度目のタイトル獲得を表彰された。
ハミルトンは「3回もチャンピオンの座につくことが、どれほどの意味を持つか言葉で言い表すのは不可能だ。夢だったし、最高の気分だし、僕をここまで支えてくれた家族を、とても誇りに思っている。優勝して、タイトルを決定できたオースティンは、これまでで最も特別なレースと言える。自分の成し遂げたことに、非常に大きな誇りを感じている」と述べた。
WEC世界耐久選手権でタイトルを獲得したポルシェのマーク・ウエーバー、ブレンダン・ハートレー、ティモ・ベルンハルトや3度のWRCタイトルに輝いたセバスチャン・オジェらも出席。シリーズで2年連続チャンピオンとなったWTCCのホセ・マリア・ロペスとラリークロス選手権のペター・ソルベルグ、フォーミュラE初代チャンピオンのネルソン・ピケJr.やF3ヨーロッパ選手権チャンピオンのフェリックス・ロゼンクビストらも表彰を受けた。