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小林可夢偉&スーパーフォーミュラSF14、慣熟走行で筑波のレコードを即刻ブレイク

2015年12月06日 10:21  AUTOSPORT web

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筑波サーキットを走る小林可夢偉のスーパーフォーミュラSF14・トヨタ
12月6日、筑波サーキットで開催されている『スピード×サウンド トロフィー』で、小林可夢偉が駆るスーパーフォーミュラSF14が早朝の慣熟走行でいきなり44秒540というタイムをマークし、筑波のコースレコードを即刻ブレイクしてみせた。

 この『スピード×サウンド トロフィー』はオートスポーツやレーシングオン等々、モータースポーツ/クルマ関連雑誌が合同で開催しているイベント。その“目玉”のひとつとも言えるのが『可夢偉×SF14フルアタック』だ。

 チューニングカーにとっては聖地とも言えるこのコースだが、チューニングカーでは最速レベルで54秒台前後、GT300マシンで52秒台ほどというのが通常のタイム。その規模からビッグフォーミュラの走行はほとんどないが、過去に脇阪寿一が2001年、雑誌企画でフォーミュラ・ニッポン用レイナード99Lを駆り記録した46秒935がレコードだった。

 今回、トヨタとチームルマンの協力の下、日本最速のフォーミュラカーであるスーパーフォーミュラSF14と、小林可夢偉というドライバーの全力アタックで何秒が出るか……!? という趣旨でアタックが行われているのだが、朝8時55分からの慣熟走行で、いきなり異次元の走りが展開された。

 可夢偉はあっという間に45秒台をマークし寿一のタイムをブレイクすると、さらにタイムを縮め一気に44秒台へ! 最終的に30分の走行で44秒540というタイムをマークしてみせた。ピットで見守ったファンも、場違いな感すらあるSF14の速さに驚嘆の様子を浮かべていた。

 この後セッティング走行を経て、15時10分から本格的にアタックを行う予定だが、ピットに戻った可夢偉と山田健二エンジニアはさらなるタイムアップに向けて検討を重ねていた。この慣熟走行で使用したのはユーズドタイヤで、アタックではニュータイヤを投じる予定だという。