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ユナイテッドアローズ&サンズが発信強化 コラボや新ブランド提案

2015年12月05日 21:02  Fashionsnap.com

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UNITED ARROWS & SONS ディレクターの小木"Poggy"基史 Image by: Fashionsnap.com
ユナイテッドアローズが、関係者向けに2016年春夏シーズンのプレビューを開催し、コンセプトストア「ユナイテッドアローズ&サンズ(UNITED ARROWS & SONS)」が初めて単独フロアで新作を発表した。コラボレーションや新ブランドの展開など多くのトピックをそろえたディレクターの小木"Poggy(ポギー)"基史氏は、「海外も含めて発信力を高めていきたい」と話している。


POGGYの「サンズ」が提案強化の画像を拡大

 ユナイテッドアローズはこれまで、ショールームの一角で「ユナイテッドアローズ&サンズ」のブースを設けていたが、2016年春夏の展示会では展示フロアを大幅に拡大。グラフィックやアート、ヴィンテージ調の家具が配置された会場では、DJブースが設けられて松浦俊夫氏がプレイし、スニーカーのUFOキャッチャーが用意されるなど来場者を楽しませた。
 90年代の東京で興隆したアシッドジャズのレコード・ジャケットから着想したという今シーズンのテーマは「Loud Minority」。「ユナイテッドアローズ&サンズ」ならではの藍染めのウェアをはじめ、「ネイビーブルー」をテーマに小松精錬の素材を使った「NVy by」ではニック・ウースター(Nick Wooster)と2シーズン目のコラボレーション。「adidas STANDARD 19 by UNITED ARROWS & SONS」もネイビーがキーカラーで、着物風のジャケットなどスポーツに日本の要素を融合した。LAをベースに様々なアイテムをリメイクし新しいデザインを生み出す「Dr.Romanelli」とマルチビジュアルアーティストCali Thornhill DeWittによるミリタリーをテーマにしたコラボレーションでは、全て一点物のジャケットなどを展開予定。「5525gallery」と「PORTER」のコラボレーションでは、ワンランク上のバッグを提案する。
 新たに藤井隆行が手掛ける「ノンネイティブ(nonnative)」とカプセルコレクションを製作し、「和み-calm-」をテーマに京都の2つの染めによって異なる表情の2色のウェアを発表。「ベドウィン&ザ ハートブレイカーズ(BEDWIN & THE HEARTBREAKERS)」のデザイナー渡辺真史氏が手掛ける新ブランド「A SOCIALIST」は、同氏の父の姿を、白シャツと眼鏡、そして香水の3つのストーリーを展開する。
 今シーズンのエッセンスを凝縮した「Poggy's Room」には小木氏の私物やコラージュが設置され、オリジナルコレクション「POGGY THE MAN」などの新作を発表した。小木氏はジャケットとスポーツウェアを合わせるなど独自のスタイリングで知られるが、「僕や"SONS"は、ユナイテッドアローズやメンズスタイルの入り口を作る役目」とし、そのニーズが高まっていると話す。今年8月にオファーを受けて参加したラスベガスの見本市「リバティフェア(Liberty Fairs)」には次回も出展予定。更に来年3月には新プロジェクトを控え、「遊び心を加えながら、日本のいいものを広く発信していきたい」という。
■UNITED ARROWS & SONS:公式サイト