トップへ

旧ポイント「ジーナシス」の年間売上が過去最高の見通し 好転の理由は

2015年12月05日 13:02  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

2015年ウィンターシーズンのビジュアル Image by: JEANASIS
アダストリアが展開するウィメンズブランド「ジーナシス(JEANASIS)」の業績が好転している。2016年2月期の年間売上高は、過去最高を更新する見通し。業績が停滞する以前の年代層にコアターゲットを戻したことで、主婦層や働く女性などに支持を広げている。

「ジーナシス」 好転の理由はの画像を拡大

 「ジーナシス」は昨年9月頃を境に売上高が前年実績を上回り、「今年2月あたりから手応えを感じるようになった」(JEANASISブランド担当者)という。接客のストーリーを組み立て、それに合わせた商品を企画・生産する方針に転換したことで「MDの修正がフレキシブルにできるようになった」と話す。顧客層は、業績が停滞していた時期には25歳前後まで下がっていたが、現在は28歳前後をコアターゲットにした製品企画に修正。素材を見直したため価格帯は10%程度アップしたが、肌触りの良いアイテムは20代後半の顧客から反応が良く、売上に繋がっている。15年続くブランドだが、学生の頃から利用している層にも品質の向上はプラスの要素になっているようだ。
 今シーズンの2015年秋冬は、ニットが特に好調で、アウターも計画通りの進捗。来シーズンの2016年春夏は「TRAVERSAL」がテーマで、ミリタリーアイテムやワークウェアをマリンテイストで爽やかに仕上げた「NAUTICAL MILITARY」、1970年代のフォーク要素を取り入れた「MASCULINE FORK」、豊富なデニムアイテムにフラワープリントを加えた「BLUE GARDEN」の3つのカテゴリに分けて展開する。スカジャンやフレアデニムなど、トレンドの要素を各カテゴリに取り入れている。