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中孝介、ハイレゾ試聴会&ミニライブを開催「音がつかめるような感覚でした」

2015年12月05日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

イベント中の模様

 東京・赤坂のソニーミュージック・スタジオで12月3日、中孝介の最新シングル『目をとじても』ハイレゾ音源の配信を記念したスペシャルイベントが開催された。


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 同会場は「東洋一のレコーディングスタジオ」と呼ばれ、これまでさまざまなアーティストのレコーディングやCM撮影などに使用されてきた場所。この日は抽選で選ばれたファンが集まり、ハイレゾ音源の試聴会とミニライブを楽しんだ。


 良音で音楽を聴くことができる環境の中で、「地上で、最も優しい歌声」と称される中孝介の楽曲を、ハイレゾ音源で楽しむ今回の企画。まずは、ハイレゾの特徴を感じるため、ノラ・ジョーンズ「Come Away with Me」を1コーラスと、中孝介の「目をとじても」「さゆさ」の試聴が行われた。


 司会者からは、「ハイレゾは“聴く”というより“感じる”」とのコメントが。確かにいずれも、歌い手が近くにいるような臨場感を味わえる。中孝介の楽曲では、発音ひとつひとつや息遣いをさらに身近に感じることができ、その臨場感も影響してか、音源を聴きながら涙するファンの姿も見られた。


 ハイレゾ音源の試聴が終わると、中孝介本人が登場。ピアノ弾き語りでのミニライブが開催された。彼の代表曲ともいえる「花」、荒井由美のカバー「ひこうき雲」、インディーズミニアルバム『なつかしゃのシマ』から「家路」の3曲を披露。やはり生で披露される歌声は格別で、そこには、魂の存在を感じる。さすがにこの感覚までハイレゾで再現することは難しいのかもしれない。


 しかし、今回のようにハイレゾ音源と生歌を続けて聴くと、ハイレゾ音源がいかに生に近いサウンドであるかがはっきりと分かる。ライブ後、中も「本人が近くにいるような、音がつかめるような感覚」とコメントしていた。


 2016年には、デビュー10周年を迎える中孝介。今後、ますますの積極的なライブ活動も期待されるところ。ハイレゾ音源を聴きながら、彼の生の歌声を体感するその時を待ってみるのもよいかもしれない。(久蔵千恵)