トップへ

仏カイエ・デュ・シネマ誌、2015年の映画第1位 ナンニ・モレッティ『母よ、』日本公開決定

2015年12月05日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)Sacher Film . Fandango . Le Pacte . ARTE France Cinéma 2015

 フランスの映画批評誌カイエ・デュ・シネマが2015年の映画第1位に選んだ、ナンニ・モレッティ監督の最新作「Mia Madre(原題)」が、『母よ、』の邦題で2016年3月に公開されることが決定した。


参考:『サンローラン』が描く、奇才にとらわれた男の人生ーー鮮烈な描写はなぜ生まれたか?


 映画監督のマルゲリータは恋人ヴィットリオと別れ、娘のリヴィアも進路問題を抱えている。さらに兄と共に入院中の母親・アダの世話をしながら、新作映画の撮影に取り組んでいるが、アメリカ人俳優バリー・バギンズが撮影に参加した途端、思うように撮影が進まず、大きなストレスを抱えるように。そんな中マルゲリータは病院から母親の余命宣告を受ける。


 『母よ、』は、『息子の部屋』でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したナンニ・モレッティ監督が、『ローマ法王の休日』以来、4年ぶりに手がけた自叙伝的映画。2015年カンヌ映画祭コンペティション部門エキュメニカル審査員賞を受賞したほか、イタリアのアカデミー賞と呼ばれるダヴィッド・ドナテッロ賞2015で主演女優賞と助演女優賞に輝いている。


 主人公のマルゲリータを演じるのは、『ローマ法王の休日』など、モレッティ監督作常連のマルゲリータ・ブイ。映画撮影現場に波乱を巻き起こすアメリカ人俳優バリー・バギンズ役には、『ジゴロ・イン・ニューヨーク』のジョン・タトゥーロが扮し、モレッティ自身もマルゲリータが信頼する兄ジョヴァンニ役で出演している。(リアルサウンド編集部)