12月1~3日にスペイン・へレスで開催されたドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)のテストにF1参戦経験を持つケビン・マグヌッセンがメルセデスから参加。彼は初ドライブしたDTMマシンの持つグリップ力に驚きを見せている。
3日間に渡って行われたDTMの若手ドライバーテストは、アウディとメルセデスから各6人、BMWから4人のドライバーが参加した。
今季はマクラーレンのリザーブドライバーを務めるも、来季のシート獲得のためマクレーンから離脱を発表したマグヌッセン。F1復帰を目標に掲げつつ、ポルシェLMP1のテストにも参加するなど、様々なカテゴリーを模索している。今回はメルセデスからテストに参加。DTMマシンをドライブし、その性能に感銘を受けたようだ。
「本当に良い一日だった。テストをとても楽しむことができたよ。DTMは自分にとってまったく新しい経験なんだ。ずっとシングルシーターをドライブしていたからね」
「とても高いダウンフォースを持っていて、期待していた以上のグリップを持っている。これらのクルマでレースをするのは本当に楽しそうだろうね」とマグヌッセン。
ケビンの父、ヤン・マグヌッセンも1995~96年にメルセデスからDTMに参戦しており、メルセデスからのDTM参戦は、2016年のシートを模索しているケビンにとってはベストな選択のひとつと言えるだろう。
メルセデスは、2015年に近いラインアップで挑むと言われており、チャンピオンを獲得したパスカル・ウェーレインの動向次第でひとつシートが空くことが予想される。
マグヌッセンと共にポルシェのLMP1カーをテストし、GP2シリーズランキング3位を獲得したミッチー・エバンスは、アウディからテストに参加。マニュファクチャラーとの関係を築いていきたいと考えている。
「ハコ車の経験はそんなに多くないが、アウディRS5 DTMのダウンフォースとグリップ力に驚いたよ。ターンの速さは息をのむくらいで、ブレーキパワーも素晴らしかった。目標はマニュファクチャラーと一緒に仕事をすること。このテストでアウディに印象を少しでも与えられたことを願っているよ」