2年連続で世界ラリークロス選手権(WorldRX)のチャンピオンを獲得したペタ―・ソルベルグは、来季タイトルを防衛し、チームを成長させるためにはマニュファクチャラーの支援が必要で、そのための交渉を行っていると語った。
先週末行われた最終戦アルゼンチンRXで3位に入り、WorldRX2連覇を達成したソルベルグ。来季も自身のチームに留まることを望んでおり、メーカーの支援が得られなかった場合は現行のシトロエンDS3でタイトル防衛を目指すという。
英AUTOSPORT.comに対し、ソルベルグは「メーカーにサポートしてもらうべく、懸命に努力している」とコメントした。
「2016年から支援を受けることができれば最高だけど、2017年シーズンのほうが現実的だろうね」
「支援を受けられなかった場合に備えて現行車両で戦うためのプランも練っている。しかし、メーカーからバックアップしてもらうために全力で交渉を行っている」
今季のWolrdRXでは、シリーズ後半にプジョー・ハンセンが投入しているプジョー208WRXが活躍。同チームのティミー・ハンセンはポイントランキングで一時トップのソルベルグに11点差まで詰め寄るなど活躍し、プジョー・ハンセンは今季のチームタイトルを獲得している。このプジョー208WRXはスウェーデンのケネス・ハンセンが率いるチームと、プジョースポールが共同で開発を行っている。
ソルベルグは「ハンセンはプジョーのセミワークスと言っても過言ではない。誰もが知っている事実だよ」とコメント。続けて「いつの日かラリークロスにもメーカーが力を入れてくると思っていた」と述べ、2016年はライバルが増えると予想していると語った。
「プジョー・ハンセンは素晴らしい働きをした。来シーズンはもっと高いパフォーマンスを発揮するだろうから、僕たちもプッシュする必要がある」
「どのチームも懸命に開発行っていて、様々なプランも練っているようだ。来年は何人か新たなドライバーが参戦する可能性もあるようだし、勝つのが難しくなってくるだろうね。WORLD RXチーム・オーストラリアのマンフレッド・ストールが速さを発揮するだろうし、(マティアス・)エクストロームはレース毎に大量のデータを収集していて、着実に速くなってきている」