マクラーレンは、モータースポーツの将来を見据えたコンセプトモデル『マクラーレンMP4-X』を公開した。
このコンセプトモデルは、F1のピット戦略や市販車のデザインなどで常に先を見据えるマクラーレンが、将来のレーシングカーを想定して設計したもの。マシンのカウルにはソーラーパネルが取り付けられ、走行しながら電気エネルギーの貯蓄が可能となっているなど、最先端技術が盛り込まれている。そのほか、グラウンド・エフェクトの採用やリアルタイムに変更可能なエアロダイナミクス、頻発している重大事故を無くすべくコクピットにはキャノピーが取り付けられている。
マクラーレン・テクノロジーグループのジョン・アラートは「未来を想像し、デザインの可能性を確かめるべく、近未来的なスタイリングのマクラーレンMP4-Xが誕生した」とコメントしている。
「MP4-Xにはスピードや興奮、パフォーマンスなど、モータースポーツが持ち合わせている要素と、ドライバーの安全性を高めるクローズド・コクピット、ハイブリッドといった新たな要素を合わせ持っている」
「フォーミュラ1は勇気ある者たちによる究極のスポーツだ。そして、我々の考える未来のF1は最先端技術が投入されている。そこで行われるハイパフォーマンスのバトルは、ほかのどんなスポーツよりもファンを興奮させるだろうね」
また、マクラーレンの特設サイトではMP4-Xに搭載されている最新技術の解説も行われている(英語のみ)。
F1では観客減少に歯止めをかけるべく、2015年2月にテクニカルグループ会合を開催。この場でマクラーレンとフェラーリ、レッドブルがアグレッシブなデザインのコンセプトモデルを提示しており、フェラーリはそのコンセプトモデルを一般にも公開している。しかし、マクラーレンとレッドブルは一般への公開を行っておらず、今回のコンセプトモデルがその会合で提示されたものと同一のものか、関連しているかについては言及されていない。