今季、世界ラリー選手権(WRC)にMスポーツから参戦したエルフィン・エバンスは2016年もチームに留まり、シリーズ数戦へスポット参戦することとなりそうだ。Mスポーツは先日、来季のドライバーラインアップとして、マッズ・オストベルグとエリック・カミリの起用を発表している。
今季、エバンスはオット・タナクとともにWRCへ参戦。クラッシュやアクシデントなどにより苦戦する場面も多かったが、第11戦ツール・ド・コルスではキャリアベストとなる2位表彰台を獲得。ドライバーランキングでもタナクを上回る7位を獲得している。
チームメイトだったタナクは、来季新たに最上位クラスへ参戦するDMACKチームへ移籍。シリーズへフル参戦を果たす一方、チームから正式な発表は行われていないものの、エバンスはMスポーツへ留まる可能性が濃厚となっている。
Mスポーツ代表のマルコム・ウィルソンはエバンスを高く評価しているとコメント。「エルフィンを引き留めるために交渉を続けている」と語った。
「交渉には、まだ数週間はかかるだろう。しかし、我々は彼に留まって欲しいと願っているし、マシンに乗る機会も与えたい」
「具体的な参戦プランについて話すことはできないが、いくつかのイベントでドライバーを交代させることは可能だ。そうすればエルフィンはいくつかのイベントに出場できると思う。例えばシリーズ後半には、エルフィンが得意とするターマックラリーが4戦連続で行われる」
またMスポーツは来季、WRC2クラスに複数台の第2世代フォード・フィエスタR5を投入したい意向を示している。WRC2クラスではシーズン途中に投入されたシュコダ・ファビアR5が速さをみせており、それに対抗するための措置とみられている。