FIAはパワーユニットマニュファクチャラーが1年落ちの仕様をカスタマーに供給することを許可すると発表した。この規則変更により、トロロッソは来年フェラーリから2015年仕様のパワーユニットの提供を受けることができる。
ルノーのパワーユニットの性能にレッドブルは不満を示し、来年に向けて他の選択肢を探し始めた。結局レッドブル・レーシングはこれまでとは異なる条件でルノーと改めて契約を結ぶものと考えられているが、姉妹チームのトロロッソは以前提携していたフェラーリとの間で、1年落ちのパワーユニット供給に関し合意に達したといわれている。
ただし現行の規則ではマニュファクチャラーはひとつのシーズンの中で2種類の仕様のパワーユニットを供給することは許されておらず、これが障害になっていた。
しかし2日、世界モータースポーツ評議会会合が開催された後、FIAはこの規則を変更することを承認したと発表した。また、フェラーリが“4つめのカスタマーチーム”に供給することを許可したことも明らかにしている。来季フェラーリは、ワークスチーム、ザウバー、ハースの3チームのパワーユニットを製造することがすでに決まっている。
FIAの声明は以下のとおり。
「その年より前のシーズンに承認されたパワーユニットを再承認することが可能になる。これまではマニュファクチャラーはひとつの仕様のPUしか供給できなかった」
「また世界モータースポーツ評議会は、フェラーリが2016年に2015年仕様のパワーユニットを4つめのカスタマーチームに供給することにFIAが同意した旨、通知を受けた」
レッドブルは、レッドブル・レーシングに関してもトロロッソに関しても、来季F1プランをまだ発表していない。