12月2日、FIAの世界モータースポーツ評議会会合が開催され、F1の年間最大開催数を21戦に引き上げることを決定、21戦からなる2016年F1カレンダーを正式に承認した。
7月にF1史上最多の21戦を含む来季カレンダーが発表、9月には修正版が発表されていた。今週FIAは、これまで20戦だったF1年間最大開催数を21戦に拡大することを決定、これによって来季21戦開催が可能になった。さらにFIAは一部修正を加えた2016年F1カレンダーを発表している。
変更されたのはメキシコGPの日程。前回のバージョンではブラジルGPの前週の11月6日開催となっていたが、今回のバージョンでは10月30日でアメリカGPの翌週開催となった。この変更により10月の開催数が4戦に拡大した。
メキシコGPを1週前倒しにしたのは、アメリカGPの来季開催に懸念があるためなのではないかと考えられている。アメリカGPの主催者は州政府からの補助金削減で資金不足に陥っており、今季の開催料金も延滞していることが11月に明らかになった。その影響で、アメリカGPの開催は「プロモーターおよびアメリカのモータースポーツ統轄団体の合意が条件」という但し書きが付されている。
ル・マンとバッティングしたことで物議を醸しているアゼルバイジャンGPの日程は、6月19日のままで変わらず。ただし「ル・マン24時間レースとのバッティングを避けてレーススタート時間を設定する」という但し書きが記されている。
日本GPは前回版と変わらず、マレーシアGPの翌週10月9日の開催となっている。
【2016年F1カレンダー(2015年12月2日発表)】
1 3月20日 オーストラリアGP(メルボルン)
2 4月 3日 バーレーンGP(バーレーン)
3 4月17日 中国GP(上海)
4 5月 1日 ロシアGP(ソチ)
5 5月15日 スペインGP(バルセロナ)
6 5月29日 モナコGP(モンテカルロ)
7 6月12日 カナダGP(モントリオール)
8 6月19日 アゼルバイジャンGP(バクー)
9 7月 3日 オーストリアGP(シュピールベルク)
10 7月10日 イギリスGP(シルバーストン)
11 7月24日 ハンガリーGP(ブダペスト)
12 7月31日 ドイツGP(ホッケンハイム)
13 8月28日 ベルギーGP(スパ-フランコルシャン)
14 9月 4日 イタリアGP(モンツァ)
15 9月18日 シンガポールGP(シンガポール)
16 10月 2日 マレーシアGP(セパン)
17 10月 9日 日本GP(鈴鹿)
18 10月23日 アメリカGP(オースティン)
19 10月30日 メキシコGP(メキシコシティ)
20 11月13日 ブラジルGP(サンパウロ)
21 11月27日 アブダビGP(アラブ首長国連邦)