「ユニクロ(UNIQLO)」が12月1日、2016年春夏コレクションを展示会形式で発表した。会場にはアンバサダーを務めるプロテニスプレイヤーの錦織圭選手などの愛用ユニクロ製品を展示。会場では、ゲリラ的なショーを数回に分けて実施するなど、今回からアイテムの新しい見せ方を採用した。これまで商品自体を見せる方法をとっていたユニクロだが、着る人や着方によって表情が変わる「驚きや発見」を重視したという。
ユニクロ展示会でショー演出を採用の画像を拡大 ユニクロが継続して掲げるコンセプト「LifeWear」に沿った今回の展示会も前回に引き続き東京のみで開催し、世界各国のメディアやジャーナリストを招待。メインエリアでは13のブースに分け、新作コレクションを展示。美術館の中庭をイメージしたという「コンテンポラリー」ブースやNYソーホーの街並みが連想される「アクティブ」ブースなど、各ブースのテーマごとにイメージする生活シーンやスタイル、コレクションの世界観を表現した。撥水加工と浸透性を持たせた「ブロックテッカパーカ」、Tシャツやポロシャツの下に着ても目立ちにくい編み方を施したメンズの「エアリズムシームレスVネックT」、ホールド性の高い「ワイヤレスブラ」、ベビーのエアリズム製品、デニム地のジョガーパンツやワイドパンツなどが初登場。コラボレーションを継続する「ユニクロ アンド ルメール(UNIQLO AND LEMAIRE)」、「カリーヌ・ロワトフェルド(CARINE ROITFELD)」、「イネス・ド・ラ ・フレサンジュ(INES DE LA FRESSANGE PARIS)」の新作も披露された。UTは「オランピア ル タン(OLYMPIA LE-TAN)」「キン肉マン」「レゴ(LEGO)」等のコンテンツを追加。新たなコラボレーションとして、英国の老舗ファブリックブランド「リバティ(LIBERTY)」との取り組みが発表された。
ユニクロは展示会でこれまでも、マネキンに見立てたモデルにアイテムを着用させた展示は行ってきたが、ショーは新しい試み。アイテム単体の訴求性が強いユニクロだが「今回は新しい着こなし方や着こなしの幅を提案する」ため、「サプライズの効果も狙ってゲリラ的なショーを企画した」という。ショーではコアアイテムを中心に、シュン ワタナベ(SHUN WATANABE)がスタイリングした23体のルックが披露された。会場内では、アンバサダーの錦織選手やアダム・スコット選手、コラボコレクションを展開するクリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)とサラ-リン・トラン(Sarah-Linh Tran)ら20名が愛用するユニクロ製品も紹介。より使う人を意識した演出が来場者を沸かせた。